研究課題/領域番号 |
14570967
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山本 晃 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (00281717)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | インターロイキン-12 / STAT4 / SOCS3 / プロテアソーム / ユビキチン / インターロイキンー12 / SOCS / プロテオゾーム / インターロイキン12 / 受容体 / JAKキナーゼ / STAT |
研究概要 |
【目的】 IL-12は、Th1細胞の分化、IFN-γの産生、細胞傷害性の増強の多彩な作用をもち、移植後のGVHD、アレルギー、炎症性疾患に関わるIL-12によるシグナル伝達を負に調節する機構を解明する。 【方法と結果】 1、IL-12受容体を介するシグナルとSOCS3 GSTプルダウンアッセイを行うと、GST-IL-12Rβ2鎖とSOCS3は会合した。293T細胞にコトランスフェクションすると、IL-12Rβ2鎖とSOCS3は共沈された。IL-12Rβ2鎖細胞内領域のチロシン基の点変異や欠失変異、SOCS3のSH2領域の変異を加えると、IL-12Rβ2鎖とSOCS3の共沈は認められなくなった。ゲルシフトアッセイでSTAT4のDNA結合能について検討すると、SOCS3によってDNA結合は抑制され、SOCS3のSH2変異では抑制されなかった。IL-12による転写調節についてルシフェラーゼアッセイで検討すると、SOCS3により活性が抑制された。 2、IL-12シグナルとJAK2、STAT4タンパクの分解 末梢血リンパ球をIL-12で刺激するとSTAT4のリン酸化が24時間後まで持続し、4時間後よりSTAT4のタンパク量の減少が認められた。ノザーンブロット法ではSTAT4のmRNAの発現量には変化が無かった。プロテアソーム阻害薬で前処置してからIL-12刺激すると、STAT4タンパク量の減少が抑制された。IL-12刺激でリン酸化されたJAK2ウエスタンブロット法を行うと、ユビキチン化が認められた。 【考察】 IL-12シグナルを負に制御する機構として、IL-12Rβ2鎖にSOCS3が会合して、IL-12/STAT4のシグナルを負に制御する機構、及び、IL-12刺激によってリン酸化されたJAK2とSTAT4がユビキチン-プロテアソーム経路を介した分解を受けて負に制御される機構が考えられる。
|