研究課題/領域番号 |
14570969
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中条 達也 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (00303298)
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研究分担者 |
中尾 眞二 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (70217660)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 自己抗体 / 再生不良性貧血 / PNH / DR-15 / DRS-1 / ヘルパーT細胞 / SEREX法 / MDS / DR 15 / Clonality / SEREX / 骨髄異形成症候群 / 発作性夜間血色素尿症 / 自己免疫疾患 / 造血幹細胞 |
研究概要 |
1.再生不良性貧血(再不貧)のうち、HLA-DR15を保有し末梢血中に微小なPNH形質の血球を有する例において、免疫抑制療法に対する反応性がみられた。再不貧患者の末梢血顆粒球のclonalityを検討したところ、主としてPNH血球陰性例にclonalityが確認された。 2.PNH血球陽性の再不貧患者の血清中には、巨核芽球性白血病細胞株UT7の細胞質内蛋白に対する抗体が、間接蛍光抗体法とWestern blot法にて確認された。 3.UT7に対する抗体陽性例の血清にてcDNAライブラリーをスクリーニングして、抗原遺伝子Diazepam binding inhibitors(DBI)-related sequence-1(DRS-1)を同定した。 4.レコンビナントDRS-1蛋白を用いてELISAを行ったところ、PNH血球陽性の再不貧71例中27例(38.5%)に抗DRS-1抗体がみられたが、PNH血球陰性再不貧32例中では2例のみ(6.3%)にしか抗体がみられなかった。 5.定量PCRを用いてDRS-1のmRNAの発現を検討したところ、成熟白血球では発現レベルが低かったが、UT-7やCD34陽性の骨髄造血細胞ではレベルが高かった。 6.DR15上にDRS-1のアミノ酸配列上のCD4 epitope(同配列は、抗体の認識するhot spot 191-204と重なっていた)のペプチドを付加して、抗DRS-1抗体を持つ再不貧患者末梢血T細胞を刺激して得られた細胞障害性T細胞は、DRB1*1501を遺伝子導入されDRS-1を高発現しているL cell(マウス線維芽細胞)のみを選択的に障害した。 7.Enzyme-linked immunospot assayにより、HLA-DR15を保有し抗DRS-1抗体を持つ再不貧患者末梢血中において、このCD4 epitopeに特異的なT細胞が高頻度に見いだされた。
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