研究課題/領域番号 |
14570992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
日野 雅之 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50244637)
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研究分担者 |
鈴木 賢一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20305618)
北川 誠一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50133278)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 好中球 / G-CSF / TPO / MAP kinase / STAT / IAP / JAK / サイトカイン / シグナル伝達 / アポトーシス / JAK-STAT |
研究概要 |
CD34陽性細胞における各種サイトカインによるMAP kinase familyのリン酸化を検討したところ、ERKはSCF、G-CSF、TPO、GM-CSF、IL-3、TNFで、p38はIL-1、TNFで、JNKはTNFでリン酸化された。IL-1βはCD11b、CD15の発現を誘導し、これらは、p38 MAPKの阻害因子で抑制される。IL-1βはCD11b, CD15の発現を誘導し、これらは、p38 MAPKの阻害因子で抑制される。CD34陽性細胞におけるJAK-STAT familyのリン酸化STAT3-Yは、IL-6/sIL-6R、G-SCF、TPO、GM-CSF、IL-3、IFN-α、IFN-γで、STAT3-SはSCF、IL-6/sIL-6R、G-SCF、TPO、GM-CSF、IL-3、TNFで、STAT5aはG-CSF、TPO、GM-CSF、IL-3、IFN-αで、STAT5bはG-CSF、GM-CSF、IL-3、IFN-α、IFN-γで、STAT1はIFN-α、IFN-γでリン酸化された。CD34陽性細胞はG-CSF、IL-3、GM-CSF、SCFで1週間培養後、非付着細胞をG-CSF単独で培養することにより、遊走能、貪食能、殺菌能を有する好中球に分化し、TPOは早期分化段階で増殖を刺激する。成熟好中球はcIAP-2を発現しており、G-CSFはcIAP-2の発現を増強し、JAK2 inhibitorにより発現が抑制され、抗アポトーシス作用も阻害される。一方、単球をLPSで刺激するとTNFαが産生されるが、G-CSFはTNFα産生を抑制し、STAT3をリン酸化する。JAK2 inhibitorはG-CSFによる抑制効果を部分的に解除することから、G-CSFは単球に作用し、JAK2-STAT3の系を介して、LPSによるTNFα産生を抑制する。
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