研究課題/領域番号 |
14571000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2003) 東京医科大学 (2002) |
研究代表者 |
池淵 研二 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20175194)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 血小板 / 代替物 / 巨核球系細胞株 / 骨髄ストロマ / ヒト臍帯血 / CD34陽性細胞 / SCIDマウス / 造血幹細胞 / 増幅 / ストロマ細胞 / 化学固定 / 巨核球 |
研究概要 |
臍帯血造血幹細胞・前駆細胞を体外増幅すること、臍帯血CD34^+細胞から培養系を用いて巨核球および血小板を産生すること、およびヒト巨核球系株細胞を分化誘導し、血小板様粒子を産生し、血小板代替物として利用することを計画した。臍帯血CD34^+細胞をSCF、TPO、FL存在下で培養すると、約15倍増幅し、これにテロメラーゼ遺伝子挿入不死化ヒト骨髄ストロマ細胞を共培養させると、約150倍の増幅が得られた。CD34^+細胞をSCF、TPO存在下に培養すると約10日間でCD41^+の巨核球系細胞が約15倍に増幅した。ただし一部の細胞の大型化が認められたが、巨核球系細胞に認められる胞体突起形成は殆ど発現しなかった。 ヒト巨核球系細胞株Meg-J細胞を分化誘導剤存在下に培養すると、大型細胞の出現が認められたが、アポトーシス変化が顕著になり、細胞増殖も停止した。この細胞株を高密度になるよう培養することで、血小板様粒子が産生されたが、塗末染色像ではアポトーシス小体が混在した。 造血幹細胞・前駆細胞を大量に培養する目的で、培養システムの開発を試みた。テロメラーゼ遺伝子導入ストロマ細胞をグルタルアルデヒドで固定すると形態が維持され、かつ造血を支持する機能の一部が温存できた。この固定ストロマ細胞は冷蔵保存にて4週間活性が維持できた。別に、サイトカインをデバイス表面に固相化(化学的)しサイトカインを可溶性物質として添加しないで済むシステムの開発を試みた。光反応性ゼラチンとエリスロポエチンを混合して培養ディッシュ表面に塗布し、紫外線照射にて固相化したシステムはサイトカイン依存性細胞株の増殖を支持した。今後大量の細胞培養を可能とする培養デバイス作成に役立つ結果と考える。
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