研究課題/領域番号 |
14571031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
武藤 重明 自治医科大学, 医学部, 助教授 (40190855)
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研究分担者 |
宮田 幸雄 自治医科大学, 医学部, 講師 (00285777)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | P-糖蛋白質 / 近位尿細管 / Na / H交換輸送体 / マンニトール / 尿素 / 調節性容積増加 / クローディング / Cl輸送 / タイトジャンクション / クローディン2 / P-glycoprotein / 基底側膜Na / mannitol |
研究概要 |
P-糖蛋白質(P-gp)を欠損したマウスとその野生型マウスの近位尿細管S2セグメントをcollapseした状態で灌流し、細胞容積調節におけるP-gpの役割とP-gpによる細胞容積調節における基底側膜Na/H交換輸送体(NHE)の関与について検討した。結果は以下の通りであった。 1.P-gp活性非存在下では、mannitolによる高浸透圧刺激で調節性容積増加(RVI)が出現するがP-gp活性存在下ではこれは起こらない。一方、低浸透圧刺激時にはP-gp活性の有無に関らず調節性容積減少が出現する。 2.mannitolによる高浸透圧刺激で出現するRVIには一部基底側膜のNHEが関与している。 3.P-gp活性の有無に関らず、ureaによる高浸透圧刺激ではRVIは観察されず、細胞容積は一過性に縮小後、速やかに刺激前値に復帰する。 4.P-gp活性非存在下で出現するRVIはprotein kinase C(PKC)の活性化を介して起こる。 5.microtubule、microfilament、およびwortmannin感受性・LY294002非感受性phosphatidylinositol 3-kinaseがRVIの出現に関与している。 6.P-gp活性非存在下でmannitolによる高浸透圧刺激を与えるとPKCを介して基底側膜のNHEが活性化される。 7.P-gp活性の有無に関らず、ureaによる高浸透圧刺激を与えるとtyrosine kinaseを介して基底側膜のNHEが活性化される。
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