研究課題/領域番号 |
14571035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
坂本 尚登 北里大学, 医学部, 講師 (80187046)
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研究分担者 |
長場 泰 北里大学, 医学部, 講師 (40255279)
内藤 一郎 重井医学研究所, 超病理部門, 部長
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ClC-5クロライドチャネル / ソーティング / 遺伝子変異 / Dent(デント)病 / プロテオーム解析 / レクチンファミリー蛋白 / siRNA / C1C-5チャネル / ClC-5チャネル |
研究概要 |
まず、ヒトにおいて疾患との関わりが確認された複数のCLCN5遺伝子変異を培養細胞へ形質導入してソーティング障害の有無について検討した。その結果、遺伝子変異を伴う発現チャネルのソーティング障害機構には変異部位により多様性があることが明らかとなった。そこで、ClC-5チャネルの高次構造変化と機能障害の関連性を分子レベルで明らかにする目的で、遺伝子変異に伴うソーティング障害の有無に着目してソーティングの制御に介在する蛋白の同定を試みた。変異チャネルが転写・翻訳後に粗面小胞体(ER)から最終的な標的部位までソーティングされないC末端のフレームシフト遺伝子変異(2079/2080ins A)を対象に行った検討では、細胞内発現蛋白の変化を二次元電気泳動法(2-DE)を用いて野生型チャネルと比較検討したところ、変異型を導入した培養細胞において野生型よりも顕著に発現量が低下する3個のスポットを同定した。次に、発現の差異を認めたスポットをMALDI-TOF MS質量分析装置を用いて解析を行い、そのうちの一つがレクチンファミリーに属する蛋白であることが判明した。さらに、野生型ClC-5と同定した蛋白を共に発現する近位尿細管培養細胞(OK)を用いて、同定した蛋白のmRNA発現をsiRNAで阻害すると、1)野生型ClC-5チャネルの細胞内ソーティングが障害されると同時に、2)アルブミンのエンドサイトーシスが著しく抑制されることが明らかとなった。以上より、ClC-5チャネルがERから最終的な標的部位である初期エンドゾームまでソーティングされる制御にレクチンファミリー蛋白が介在する可能性が示唆された。
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