研究課題/領域番号 |
14571043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
斉藤 喬雄 福岡大学, 医学部, 教授 (10125552)
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研究分担者 |
上杉 憲子 福岡大学, 医学部, 助手 (70279264)
山本 徳男 東北大学, 遺伝子実験施設, 教授 (30192412)
及川 眞一 日本医科大学, 医学部, 教授 (30142946)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | リポ蛋白糸球体症 / ApoE-Sendai / アポEノックアウトマウス / キャピラリー等速電気泳動法 / 酸化LDL / apoE-Sendai / アポEノックアウト・マウス |
研究概要 |
1.アポEノックアウトマウスへのアポE導入アデノウイルスの感染:アポEノックアウトマウスにApoE-Sendaiを導入したアデノウイルスベクターを注入してリポ蛋白糸球体症(LPG)を作製し、血漿リポ蛋白分析と病理所見を検討した。対照群としてアポE2、E3、E4を導入したアデノウイルスベクターを注入した。 2.血漿の生化学的分析:各種アポE投与マウスの血漿について、脂質解析とともにキャピラリー等速電気泳動法(cITP)およびアガロース電気泳動法によるリポ蛋白分析を行った。各群ではアポEが発現し、総コレステロール(TC)、LDLは正常化した。ApoE-Sendai投与群では一過性のトリグリセリド上昇があり、TC、LDLの改善は他群より不十分であった。cITPではアポEベクター注入にてVLDL/IDL、LDL、electronegative LDLの低下が示されたが、ApoE-Sendai投与群でVLDL/IDL、LDLの再上昇までの期間が短く、electronegative LDLの上昇は他群より目立った。electronegative LDLがほぼ酸化LDLに一致することから、酸化LDLがLPGの発症に関わることが示唆された。 3.病理組織検討:各種アポEを投与したマウスの組織所見を検討した。ApoE-Sendaiを投与した一部のマウスでメサンギウムから血管極にかけて塊状のリポ蛋白が沈着しており、ヒトLPG類似の所見が得られた。 4.アポE、FcRγ鎖ダブルノックアウトマウスでの腎障害の検討:FcRγ鎖欠損マウスにGVH反応の惹起によりLPGの発症が報告されおり、今回の結果をふまえて、アポEとFcRγ鎖ダブルノックアウトマウスの作製を試み、それにApoE-Sendaiを導入したアデノウイルスベクターを注入して、FcRγ鎖がLPGの発症機序にどのように関わっているか検討する予定である。
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