研究課題/領域番号 |
14571065
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
置村 康彦 神戸大学, 医学部, 助教授 (30204100)
|
研究分担者 |
井口 元三 抗kベ大學, 医学部附属病院, 助手 (60346260)
飯田 啓二 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80324911)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 転写因子 / 下垂体ホルモン複合欠損症 / Pit-1 / CBP / 低身長症 / 下垂体 / cAMP / 下垂体ホルモン / 転写因子病 / 下垂体機能低下症 / 低身長 |
研究概要 |
下垂体特異的転写因子Pit-1はGH、PRL、TSHβ遺伝子の発現を促進するため、その遺伝子異常ではこれらの複合下垂体ホルモン欠損を来たす。私どもは、DNA結合および二量体形成に重要なPOUドメインが正常であるにもかかわらず、GH、PRL遺伝子発現促進能の低下を示した変異Pit-1(P24)の機能を詳細に検討した。その結果、P24LはWild Pit-1とは異なり、コアクチベーターCBPをリクルートできないこと、さらに、Pit-1とCBPのinteractionには、CBPのCH1ドメインとCH3ドメイン、Pit-1のトランスアクチベーションドメインとPOUドメインの双方が重要であることが明らかとなった。さらに、P24LはWild Pit-1とは異なり、cAMPによるPit-1を介した遺伝子発現増強反応を示さず、また、CBPの機能を阻害するAdenovirus Elaを用いた実験成績ともあわせ、CBPがcAMPによるPit-1を介した遺伝子発現増強に重要であることが明らかとなった。 一方、変異Pit-1(R271W)はdomiant negativeな作用を示し、複合下垂体ホルモン欠損症を惹起すると報告されている。その作用機序を解明するため、Pit-1結合DNAエレメントをtandemにつないだ配列をもつレポーター遺伝子、あるいはGH、PRLの5'上流配列をもつレポーター遺伝子を使用し、R271Wを単独で、叉はWild Pit-1とともにCOS7細胞に一過性に強制発現させた。意外にもR271WはWild Pit-1と同等に機能し、またdominant negativeな作用を示さなかった。これまでの報告をみても、R271Wを保有しながら、複合下垂体ホルモン欠損症発症に至らない例もあり、R271Wと複合下垂体ホルモン欠損症との関連性については、さらに検討する必要がある。
|