研究課題/領域番号 |
14571127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安藤 裕一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00262080)
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研究分担者 |
田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70322071)
高山 卓也 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10332579)
別宮 好文 東京大学, 医科学研究所, 講師 (70199454)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 樹状細胞 / electroporation / RNA / Flt3L / 癌 / 免疫療法 / 遺伝子治療 / 骨髄非破壊的幹細胞移植 |
研究概要 |
化学療法あるいは放射線による悪性腫瘍の治療は、一部の悪性腫瘍を除きその効果には限界がある。免疫療法は、腫瘍抗原を特異的に認識したリンパ球に腫瘍細胞を攻撃させることにより腫瘍を治療する方法である。しかし、治療効果は必ずしも期待されるほど高くはない。リンパ球が抗腫瘍効果を発揮するためには免疫能を増強するための何らかの工夫が必要であることを示す。樹状細胞は抗原提示能力が高く、抗原特異的なT細胞を誘導することが知られている。実際腫瘍抗原を樹状細胞に提示させることにより腫瘍に特異的な細胞傷害性T細胞を誘導することが可能である。癌抗原をコードしたRNAを樹状細胞にトランスフェクションすることにより、抗原提示を増強し、腫瘍抗原に得意的な細胞傷害性T細胞を誘導し治療を行うことは、対癌治療戦略の一つとして有望である。Flt3Lは樹状細胞の抗原提示能力を活性化させることが知られているが、今回、Flt3Lのプラスミドを用い、in vivoでの遺伝子移入に成功した。またRNAを樹状細胞へ効率的に導入・発現させるためのエレクトロポレーションの至適条件を決定できた。さらにLPSあるいはOK-432による樹状細胞の成熟化はトランスフェクトしたRNAからの発現を増強することを示した。RNAトランスフェクションは抗原タンパクの発現のみならずGM-CSFやINFαなどのサイトカインを樹状細胞内に発現させることにより樹状細胞の成熟化を誘導し、より強力な免疫療法への応用が期待される。
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