研究課題/領域番号 |
14571142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
杉谷 篤 九州大学, 大学病院, 講師 (00294934)
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研究分担者 |
片野 光男 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (10145203)
山元 啓文 九州大学, 大学病院, 助手
井上 重隆 九州大学, 医学部附属病院, 医員
北田 秀久 九州大学, 医学部附属病院, 医員
森崎 隆 九州大学, 医学部医学研究院, 助手 (90291517)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 腎移植 / 膵移植 / 温阻血 / 虚血再灌流障害 / 蛋白分解酵素 / サイトカイン / 虚血再潅流障害 / 温疎血 / 蛋白分解酵素阻害剤 / アポトーシス |
研究概要 |
(目的)分割膵移植、心停止ドナーからの膵腎同時移植の臨床応用を目指し、自己膵、腎の温阻血・再灌流障害に対するFR167653の効果を検討する。 (方法)雑種成犬で腎虚血再潅流モデル、膵腎自己移植モデルを作成した。2群(FR投与群、無処置(C)群)に分け、FR群はFR167653:5mg/kg/hrを再潅流1時間前・3時間後まで持続静注した。腎機能、膵機能、腎・膵組織血流(TBF)、IL-1β mRNA、を経時的に測定し、72時間後に病理組織標本、TUNEL染色を行った。 (結果)1)FR167653による腎虚血再潅流障害の軽減 FR群ではCr, BUNともに上昇が有意に抑えられた(Cr(mg/dl);C群:4.58±0.73,FR群:2.12±0.44)。腎血流はFR群では再潅流3時間後には虚血前のレベルまで改善した(C群(ml/min/100g):12.9±1.7,FR群:17.5±1.4)。組織学的にはC群でFR群の7倍に及ぶTUNEL陽性細胞を認めた。またC群で中等度の尿細管細胞障害を認めたのに対し、FR群ではその程度は軽度であった。 2)膵腎自己移植モデルにおけるFR167653の膵腎機能保護効果 膵外分泌機能はAmylased(IU/L)がC群:2890,FR群:1950であった。末梢血単核球中OL-1β/GAPDHはC群:0.353±0.045,FR群:0.144±0.023で、膵組織中IL-1β/GAPDHはC群:0.476±0.009,FR群:0.202±0.006であった。病理組織学的にはFR群では、急性尿細管壊死、膵実質の炎症細胞浸潤が軽減されていた。 以上、大動物実験モデルにおいて、FR167653が虚血再潅流障害を抑制し、膵腎機能を保護することを示した。 以上の結果は日本移植学会、ASTSで発表し、現在英文論文として投稿中である。
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