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ヒト型人工抗体を用いた消化器癌に対する分子標的治療の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 14571163
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

赤堀 泰  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (80221711)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード抗体 / KDR / CEA / HER2 / TRAIL-R2 / 消化器 / 癌 / ヒト抗体ライブラリー / 癌抗原 / 細胞表面タンパク / 有機溶媒層 / スクリーニング
研究概要

(1)血管新生因子VEGFの受容体であるKDRに対する抗体単離実験
癌においては血管新生が行われており、癌細胞の分泌するVEGFによって血管内皮細胞上に、その受容体であるKDRが発現誘導されることが知られている。申請者はこのKDRを標的にしたヒト抗体を作製する研究を行った。
まずKDR抗原ペプチドの大腸菌発現、精製、それを用いたヒト抗体ライブラリーのスクリーニングを行った。そして、抗体クローンをピックアップして、抗原ペプチドを用いたELISA解析を行い、最終的に陽性抗体クローン10種類を単離した。さらに、これらについて、パラフィン包埋切片に対する組織染色を行い、癌部の血管内皮細胞、大腸癌を認識する抗体クローン3種類を得た。
以上、得られた抗体は癌部の新生血管内皮細胞を認識しており、KDRに対するヒト抗体が単離できた可能性が極めて高いと考えられる。
(2)胃癌細胞株MKN-45に対する細胞スクリーニングと、それからの抗CEA抗体の単離
消化器癌においては、癌特異的抗原CEAが発現されている。これは細胞外分泌される分子であるが、癌細胞表面にも保持されており、抗体による癌治療の標的として適切である。申請者はCEAを認識する抗体についても単離を試みた。
まず、MKN-45に対して、申請者が開発した有機溶媒法によるスクリーニングを行い、多種類の細胞表面抗原認識抗体を単離した。そして、これらについて、さらにCEAによりスクリーニングを実施し、4種類の抗CEA抗体を単離した。そのうち1種類については完全長IgG1型に変換し、抗原認識が保持されていることを確認した。
以上、抗CEA抗体についても単離が確認された。今後さらにこの抗体がヒト消化器癌を認識するかどうか、また、作製したIgGが癌細胞に対する生理作用を持つかどうかについての検討をさらに行う予定である。
(3)その他の癌抗原に対するスクリーニング
肝癌についての抗原TRAIL-R2及び乳癌についての抗原HER2についてのスクリーニングを行い、それぞれについての抗体を得た。これらについても完全ヒトIgG型に変換し、抗原認識の特異性、抗体の生理活性についての検討を行った。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 赤堀 泰: "抗体作製の新技術"血液・腫瘍科. vol.44. 226-232 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhiko Morino et al.: "Antibody fusions with fluorescent proteins"Journal of Immunological Methods. vol.257. 175-184 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yasushi Akahori et al.: "Nucleotide Sequence of All the gamma Gene Loci of Murine Immunoglobulin Heavy Chains"Genomics. vol.41. 100-104 (1997)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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