研究課題/領域番号 |
14571165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
米倉 竹夫 近畿大学, 医学部附属病院, 助教授 (00258021)
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研究分担者 |
大柳 治正 近畿大学, 医学部, 教授 (00030958)
八木 誠 近畿大学, 医学部, 講師 (20191091)
小角 卓也 近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (90340827)
東野 英明 近畿大学, 医学部, 教授 (40122098)
野瀬 恵介 近畿大学, 医学部, 講師 (20268395)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | poly(ADP-ribose)polymerase / 3-aminobenzamide / ATP / DNA障害 / 血再灌流障害 / オキシダントストレス / 多臓器不全 / 虚血再灌流障害 / nitric oxide / apoptosis |
研究概要 |
(目的)虚血再灌流(IR)時には多量のラジカルが産生され、DNAの傷害が惹起される。poly(ADP-ribose)polymerase(PARP)が活性化されDNAの修復を行うが、その際細胞内ATPが消費される。我々は肝部分IRモデルにおいてPARP阻害剤の3-aminobenzamide(3AB)が局所におけるATP濃度と組織障害を改善することを報告してきた。今回IRによる多臓器障害の発生に対するPARPの関与を明らかにするために、小腸IRモデルを用い小腸および遠隔臓器である肝における3ABのIR障害抑制効果について検討した。 (方法)wistar系ラットを用い小腸IRモデルを作成し、3AB投与群を3AB群、生食投与群をcontrol群とした。またIRを行わなかった生食群をsham群とした。実験1:90分虚血60分再灌流を行い生存率及び組織血流量を比較した。実験2:90分虚血30分再灌流を行い、肝・腸管におけるATPとグルタチオン濃度およびHE・PARP・PARP-85kD fragment・TUNEL・8-OHdG染色による組織学的検討を行った。 (結果)実験1:生存率もIR後の組織血流量も3AB群はcontrol群に比べ有意に改善した。実験2:腸管および肝のATP値はsham群に比べ3AB群もcontrol群も低値を示したが、3AB群はcontrol群に比べATP値は高値を示し、また小腸粘膜障害もより軽度であった。さらに肝組織においてはcontrol群における酸化型グルタチオン濃度が高値を示すとともに、PARP染色では3AB群とcontrol群の間で差はないものの、apoptosisの指標であるPARP-85kD fragment染色では3AB群で陽性細胞の出現は少なかった。 (まとめ)3ABの投与により局所のみならず遠隔臓器の障害も軽減したことから、IRにおける多臓器障害にもPARPの活性化が関与する可能性が示唆された。
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