研究課題
基盤研究(C)
癌におけるエピジェネティックな機構の研究は最近我々が最も力を注いでいる分野のひとつで、大腸癌・胃癌を始め消化器癌を対象に研究している。メチル化の判定にbisulfite処理は不可欠であり、これまで10時間以上を要していたが、早津教授との共同研究で、時間の大幅な短縮がはかられ1時間以内で処理可能となった。また、我々は組織から抽出したDNAからクローニングを経ずに直接sequencingできる方法を開発した。また、メチル化の判定にはmethylation-specific PCR(MSP)が現在最も汎用されている方法であるが、false positiveが多く定量性に欠ける。我々は1度のPCRで半定量的にメチル化を判定できるmethylation-specific-single PCR(MSSP)という方法を開発した。また、ジーンケア研究所の山本博士との共同研究で、組織内の遺伝子の特定領域のメチル化の定量を可能にするMANICを確立した。大腸癌における多数のプロモータのメチル化解析により、大腸癌の癌化過程を明確にすることができた(J.Clin.Oncol.)。つまりプロモータのメチル化の頻度がBRAF、KRASの突然変異と密接に対応し、大腸癌全体を3つのsubtypeに分けて取り扱うことが合理的であることを証明した(J.Clin.Oncol.)。散発性大腸癌では、DNA修復遺伝であるMLH1プロモータのメチル化、MGMTプロモータのメチル化が、いずれも予後・抗癌剤感受性の強力な決定因子であることが明確になった(Clin.Cancer Res.)。
すべて 2005 2004 2003 2002 その他
すべて 雑誌論文 (30件) 図書 (1件) 文献書誌 (5件)
Nucleic Acids Res. 33
Cancer Chemoth.Pharm.
Nucleic Acids Res. 33(5)
Int J.Oncol 25
ページ: 1273-1278
J.Clin.Oncol. 22
ページ: 4584-4594
Disease Markers 20
ページ: 277-282
BioTchniques 36
ページ: 846-855
Gut 53
ページ: 1137-1144
Oncol.Rep. 12
ページ: 339-345
Oral Oncol. 40
ページ: 597-603
Gene Chromosome Canc. 40
ページ: 1-9
Clinical Cancer Res. 10
ページ: 1758-1763
Clinical Cancer Res. 9
ページ: 5306-5312
Cancer Res. 62
ページ: 5988-5990
ページ: 3641-3645
Int J.Oncol 21
ページ: 949-956
Cancer Chemoth. Pharm.
120002314067
Int. J. Oncol. 25
J. Clip. Oncol. 22(22)
Disease Markers 20(4-5)
Bio Tchniques 36
Oncol. Rep. 12
ページ: 339-45
120002312161
Int. J. Oncol. 21