研究課題/領域番号 |
14571254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
山本 浩史 (2003) 秋田大学, 医学部, 助教授 (10270795)
加賀谷 聡 (2002) 秋田大学, 医学部, 助手 (60323143)
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研究分担者 |
石橋 和幸 秋田大学, 医学部, 講師 (00291617)
山本 文雄 秋田大学, 医学部, 教授 (00127474)
山本 浩史 秋田大学, 医学部, 助教授 (10270795)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 細胞移埴 / ペースメーカー細胞 / 細胞移植 |
研究概要 |
近年、Tissue engineeringを利用した心不全の治療として、骨格筋芽細胞、胎児心筋細胞、骨髄幹細胞などを、直接心筋細胞に移植する試みが報告されている。しかし、刺激伝導系の細胞を移植した報告は少ない。 これまで、我々は不整脈の外科治療として、Maze手術やDual Cbamber Pacingなどの外科治療を積極的に行ってきた。その過程において、ペースメーカー細胞の移植という、新しい治療法に着目した。 本研究ではペースメーカー細胞の同種移植について、二つのプロトコールの実験を行った。一つは、心筋細胞および心房筋細胞を初代培養し、同種の心房筋に移植を行うこと。また、骨髄間質細胞の培養より拍動性細胞を回収し、同種の心房筋に移植を行うことであった。今回の研究期間内においては、心房筋および骨髄間質細胞より、拍動性細胞を回収することは不可能であった。しかし、成犬の心筋細胞の初代培養は数日間は可能であるように、工夫を重ね初めて成功した。今後、洞結節を破壊した、同種犬に移植していく予定である。また、心房筋の細胞培養に関しても、実験を継続していく予定である。 第二のプロトコールとして雑種成犬より洞結節周囲(右心房から上大静脈にかけての組織)を採取し同種犬の心房へ移植した。洞結節周囲を切除した犬は、心室調律の徐脈となったが、移植後より、再び、洞調律で心拍を再開した。移植部位にペーシングワイヤーを留置し、体外ペーシングを行った場合にも、ペーシング調律を得ることができた。しかし、P波の波形は術前とは異なっていた。また、急性期においては、徐脈になることが度々、認められた。今後、より詳細な興奮伝導について、マッピングなどを用い検討していく予定である。また、今回の実験においては、新鮮組織を用いたが、今後は、一度凍結した洞結節周囲組織を移植した場合についても検討していく予定である。
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