研究課題/領域番号 |
14571317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
朴 啓彰 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (60333514)
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研究分担者 |
清水 惠司 高知大学, 医学部, 教授 (50162699)
豊永 晋一 高知大学, 医学部附属病院, 助手 (90335927)
中林 博道 高知大学, 医学部, 講師 (70346716)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | genomic instability / check point / cancer stem / apoptosis / telomerase / ICRF193 / glioma / CDK inhibitor / immortalization / cyclin / cdk / collagen / cheek point |
研究概要 |
悪性神経膠腫のgenomic instabilityを基本にした腫瘍悪性度評価システムの開発をめざし、グリオーマ細胞株におけるテロメレース活性、薬剤感受性、細胞周期阻害剤による細胞増殖・細胞分裂の影響を、細胞株由来元の組織悪性度と比較検討したが、一意的相関関係は得られなかった。しかし、グリオーマ細胞株に幹細胞様の細胞集団(SP : side population)が存在することより、我々は神経幹細胞培地でこれらのグリオーマ細胞株を癌幹細胞化することに成功した。すなわち、神経幹細胞のマーカーであるCD133が陽性であり、spheroidを形成した。また、他の神経幹細胞マーカーであるnestinも陽性であった。また、ヌードマウス脳にこのCD133陽性のspheroid細胞を移植すると腫瘍塊を形成した。このように、癌幹細胞を脱分化の状態で長期培養できる実験系を確立した。元のグリオーマ細胞株と癌幹細胞間で、genomic instabilityにおいて差異があるか調べた。すなわち、テロメース活性、薬剤感受性、ならび細胞周期阻害剤の細胞学的影響を解析すると、癌幹細胞においては、テロメレース活性・薬剤抵抗性が増大し、細胞分裂阻害剤であるICRF193(topoisomerase II inhibitor)による脱連関反応が低下していた。悪性神経膠腫のgenomic instabilityを解析する場合には、腫瘍組織・細胞集団に存在する癌幹細胞のgenomic instabilityを比較検討しなければならないと考えられ、癌幹細胞をターゲットにした腫瘍悪性度評価システムの開発が急がられる。
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