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脳親和性細胞を用いたグリオーマのターゲット療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14571343
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

今井 文博  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20288476)

研究分担者 澤田 誠  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (10187297)
井水 秀栄  藤田保健衛生大学, 医学部, 助手
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードミクログリア / 脳虚血 / グリオーマ / 細胞治療 / 血液脳関門 / 血液能関門 / 血管脳関門
研究概要

ミクログリアには、血液脳関門の通過能・脳内病巣への遊走能がある(Imai et al.:Neurosci.Lett..,237,1997,Neurosci.Lett.,272,1999)。この治療法を開発するに当たって、グリオーマが無症候性脳梗塞を合併しやすい中年以降に好発することを考慮すると、ミクログリアの虚血巣に及ぼす影響も検討しなければならない。本稿においてまずは一過性前脳虚血動物モデルの血中に培養ミクログリアを投与し、虚血海馬CA1錐体細に及ぼす影響を検討した。その結果ミクログリア投与によりCA1領域における遅発性神経細胞死に伴う神経細胞の脱落が抑制されることが形態的に確認され、かつ記憶力低下が抑制されることが動物行動解析(passive avoidance task)によって証明された。
グリオーマにミクログリア、マクロファージ、リンパ球等の炎症細胞が浸潤していることは以前より報告されてきた。ミクログリアは中枢神経系における免疫担当細胞であり、様々な脳の侵襲に反応して活性化されMHC Claas IIの発現、サイトカインやケモカインの分泌が誘導される。炎症や外傷、虚血性疾患、変性疾患におけるミクログリアの性質の反応性変化や神経細胞への作用を報告した文献は比較的多く認められるが、ミクログリアのグリオーマに対する生物学的意義を検討した報告は散見されるにすぎない。本稿においてはマウスの脳に同系グリオーマ株GL261を注入しグリオーマ動物モデル作製後、動物モデルの血中に蛍光染色を施した培養ミクログリアを注入した。その結果ミクログリアにはグリオーマへの強い集積能があること、ミクログリア注入により動物モデルの優位な生存期間の延長が認められることが確認された。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 今井文博, 澤田 誠, 他: "ポストシークエンス時代における脳腫瘍の研究と治療"九州大学出版会. 223-228 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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