研究課題/領域番号 |
14571354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小川 晋 (2003) 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20323016)
原田 卓 (2002) 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70292216)
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研究分担者 |
黒澤 一 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (60333788)
金澤 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60282050)
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
佐藤 文俊 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (70343051)
小川 晋 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20323016)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 肥満 / Metabolic syndrome / インスリン / 除脂肪体重 / インスリン抵抗性 / 運動療法 / 運動機能障害者 / 糖・脂質代謝 / 過酸化脂質 |
研究概要 |
若年者以外の近年その増加が著しい中高年の肥満例でも同様の研究を進め、若年者肥満例と中高年者肥満例における糖・脂質代謝の違いなどを明らかにし、安全かつ最適で長期間減量ならびに減量効果を維持できる運動療法の確立を目ざし、下記のような成果を得た。 1)食事療法は理想体重1kgあたり、27-30Calから2週間ほどで25-27Calに漸減。症例によっては、一日800-1000Calとする。2)運動療法に先立ち、トレッドミルによる運動負荷試験を行い、血圧の反応や不整脈の有無など血圧循環反応をみて、安全性を確認し、30-40分の運動療法による消費カロリーは50Cal/day前後でもやがて運動耐用能が向上し、80-90Cal/day前後まで増加する。その結果、除脂肪体重の減少を見ずに、一月あたり、平均2-3kgの脂肪組織の減量が得られることが明らかとなった。3)この脂肪組織の減量により、耐糖能障害者では、空腹時の血中インスリン(IRI)濃度などが減少し、インスリン抵抗性が軽減され、高血圧例では、血圧が減少し降圧剤の減量が図られた。脂質代謝異常においても、特に中性脂肪値が高い例ではその速やかなる改善が確認された。すなわち、WHOが提言しているMetabolic syndromeの改善および、それに基づく心筋梗塞などの合併症の予防につながることが期待される。4)退院後の体重のリバウンドを防ぐために、肥満の病態、食事・運動に対する注意点など、生活習慣に対する包括的教育を行い、その結果、退院後も体重のリバウンドが認められない結果となった。
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