研究課題/領域番号 |
14571370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
近藤 精冶 (近藤 精司) 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40313994)
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研究分担者 |
三嶋 真爾 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | CD-RAP / 関節液 / 軟骨細胞 / 髄液 / リウマチ / 人工関節 / 整形外科 / 関節炎 / 軟骨 / 肉腫 / 変形性関節症 / 脊髄 |
研究概要 |
整形外科で扱う軟骨肉腫は、放射線療法、化学療法が殆ど無効であり、治療としては外科的切除が唯一の治療法である。我々は、実験的ラット軟骨肉腫において、血清中のCD-RAPが有意に高値を示すことを示した。特記すべき点は、腫瘍が肉眼的に発見できるより前に血清CD-RAP値は上昇し、切除すると正常値に戻るが、再発した例では、肉眼的に発見できるより前にCD-RAP値は上昇した。臨床でも同様の結果が期待され、軟骨系腫瘍の臨床サンプルの収集を行い、CD-RAP濃度の測定を行っている。肉眼的に腫瘍が認識できる以前に血清CD-RAPの上昇が確認できれば、治療と予後判定に大きな役割を果たすと考える。 整形外科診療において最も多い疾患群である種々の脊椎・脊髄疾患の髄液中にCD-RAPが多量に発現していることをみいだした。髄膜種、神経鞘腫、くも膜嚢腫、頚髄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊柱側わん症の患者より髄液を採取し、CD-RAP値をELISA法を用いて計測した。脊椎・脊髄疾患のないコントロール群では、年齢とCD-RAP値には弱い正の相関がみられた。脊柱管狭窄を示す疾患群の髄液中CD-RAP値は、コントロール群より有意に高値を示し、CD-RAPは脊髄神経への損傷やストレスにより発現が誘導され、髄液中に存在することを示した。 軟骨組織のない、人工関節患者の再置換時に採取された関節液中のCD-RAP濃度を測定した。この場合、前回の手術において関節内の軟骨組織はすべて除去されている。関節液中のCD-RAP濃度は低値であり、CD-RAPは軟骨組織に特異的に発現するということが確かめられ、関節マーカーとして信頼性があることを示した。
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