研究課題/領域番号 |
14571373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松山 幸弘 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20312316)
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研究分担者 |
酒井 義人 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員
中村 博司 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員
辻 太一 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員
吉原 永武 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員
後藤 学 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 脊髄再生 / コンドロイチナーゼABC / ステロイド / iNOS / ステロド |
研究概要 |
平成14年は重錐落下法で脊髄損傷ラットを作成、ステロイド、コンドロイチナーゼABC、iNOS competitive inhibitorを投与し評価した。組織学的にはGDNF、BDNF、iNOS、アポトーシスの出現を免疫染色で評価した。ステロイド群は、コンドロイチナーゼABC、iNOS inhibitor群よりアポトーシス出現率を押さえることが可能であった。損傷後12時間、24時間、3日、7日で比較検討し特に3日でアポトーシスに関して有意にステロイド群が抑制、ノーマルコントロールとの比較ではコンドロイチナーゼABCも有意にアポトーシス発現を抑制していた。GDNF、BDNFでは、3日においてステロイド群、コンドロイチナーゼABC群が、iNOS群、コントロール群に比べ有意に増加させていた。機能評価にBBBを用い、3群ともコントロールと比較し有意な改善を認めたが特にステロイド群が改善した。脊髄損傷後におこる1次損傷(炎症反応)抑制としてはステロイドが有効と判断できた。 平成15年の研究目標はGDNF puromotorを組み込んだadenovirus vectorを作成し損傷脊髄に直接注入することによって機能回復をめざすことであった。しかし近年ウィルスベクターを使用すること自体の問題点、特に倫理面での問題がクローズアップされた。そこでウィルスベクターは使用せず有効かつ安全に遺伝子の導入ができるリポフェクション法とnucleophection法が可能となり、また多分可能を有する自己由来の骨髄由来幹細胞が遺伝子導入細胞としてまた神経細胞への分化も可能な細胞として注目された。本年度はラット骨髄細胞の培養が可能となりnucleophection法を用いこの培養骨髄細胞にGDNF plasmidを遺伝子移入することに成功した。しかし遺伝子導入率また導入後の細胞生存期間の問題もあり今後の研究課題としたい。
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