研究概要 |
当初の研究計画: (1)DQ日本語版の年代別標準値を明らかにし、RDQの信頼度と有用性を検討する (2)断的に疫学的検討を行いx線学的変性度との関連性を検討する。 研究から得られた知見: 機能状態の変化は,腰痛や下肢痛の程度の変化,性と有意な関連が認められた.身体的健康度の変化は,腰痛や下肢痛の変化よりも,むしろ機能状態の変化と強い関連が認められた.社会的活動の変化は,身体的健康度の変化と有意な関連が認められた.社会的統合の変化は,配偶者の変化と有意な関連が認められたが,R2値は0.004と小さく,その他の要因の関与が大きいといえる.主観的幸福度の変化は,R2値が0.006と小さく,その他の要因の関与が大きいといえる.健康満足度の変化は,身体的健康度の変化と強い関連が認められた.各指標の変化は,社会的統合の変化と主観的幸福度以外については,モデルに一致した相互関連があることが明らかになった.すなわち、腰痛や下肢痛が日常活動の制限を生じた結果,総合的健康感に影響が及び,さらに健康満足度にも影響が及ぶといえる.
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