研究課題/領域番号 |
14571444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
黒川 博己 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20335673)
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研究分担者 |
田中 裕之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10274086)
弓削 孟文 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40034128)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 静脈麻酔薬 / 心筋細胞 / β刺激伝達系 / カテコラミン |
研究概要 |
平成14〜16年度の成果 背景:我々はプロポフォールが心筋のβ刺激伝達系を抑制する作用があることを報告してきた。(ASA200,Anesthesiology 2002)これらの結果はカテコラミンなどを投与されている重症患者においてプロポフォールを使用するときに注意が必要であることを示唆した。cyclic AMPはβ刺激伝達系の細胞内伝達物質として重要である。したがって、我々はβ刺激伝達系とプロポフォールの関係をcyclic AMPを用いて検討した。 実験1:phosphodiesterase III阻害剤である塩酸オルプリノンはcyclic AMPを増加させることにより酸素消費量を増加させること無く心機能を改善する薬剤である。そこで塩酸オルプリノンによりプロポフォールのβ刺激伝達系抑制作用が改善されるかどうかを検討した。結果:塩酸オルプリノンを加えることにより、プロポフォールの抑制作用をリバースできることを確認した。このことから、プロポフォールにより心抑制が生じた場合でも異なる種類の心刺激薬を投与すれば心機能は保たれる可能性が示唆された。 (ASA annual meeting2004;101:A637) 実験2:コレラ毒素はG蛋白刺激薬である。そこでコレラ毒素とプロポフォールを用いcyclic AMPを測定し、プロポフォールの作用部位を検討した。結果:プロポフォールはコレラ毒素によるcyclic AMP産生を増強させることを確認した。このことから、プロポフォールの作用には、G蛋白が関与していることが示唆された。(IARS annual meeting 2005;100:S37)
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