研究課題/領域番号 |
14571463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
水本 一弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50239258)
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研究分担者 |
畑埜 義雄 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70115913)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | セボフルラン / 一酸化窒素 / シトクロムP450 / シトクロームP450 |
研究概要 |
<等尺性張力変化測定> 様々なコントロール反応を得た後、CYP450-2E1特異的基質であるクロルゾキサゾンで前処置した血管標本を用いACh惹起血管弛緩反応を検討した。また、CYP450-2E1誘導ラットにおいても同様に検討し、CYP450-2E1特異的基質とセボフルランの阻害作用の差異を明らかとした。これによりセボフルランとCYP450-2E1酵素の反応がセボフルラン弛緩反応抑制作用の機序であることを示唆した。 <Radioimmunoassay法によるNO合成酵素活性の測定> 放射性物質でラベルされたL-アルギニンのL-シトルリンへの転換を測定することによりNO合成酵素の活性を測定した。競合性NO合成酵素阻害薬であるL-NAME存在下ではL-アルギニンのL-シトルリンへの転換量が減少し、、NO合成酵素活性を抑制していることが明らかである。同様にセボフルラン存在下で測定した場合にはL-アルギニンのL-シトルリンへの転換量には変化がなく、セボフルランには競合性NO合成酵素阻害作用はないことが確認された。 <PCRを用いたCYP450-2E1誘導の確認> 平成14年度に等尺性張力変化で用いたラット摘出血管におけるCYP450-2E1誘導についてPCR法を用い、CYP450-2E1 mRNA発現量の増加をもって確認した。 <化学発光法によるCYP450-2E1酵素活性の測定> CYP450-2E1を培養ウシ大動脈内皮細胞に誘導し、NO感受性蛍光物質であるDAF FM-DAを負荷した。酵素非誘導群では麻酔薬による蛍光強度の減弱がみられたが、誘導群では変化がなかった。 <化学発光法によるCYP450-2E1酵素活性の測定> CYP450-2E1を培養ウシ大動脈内皮細胞に誘導し、NO感受性蛍光物質であるDAF FM-DAを負荷した。酵素非誘導群では麻酔薬による蛍光強度の減弱がみられたが、誘導群では変化がなかった。 以上より、CYP450-2E1はACh惹起内皮依存性血管弛緩反応を調節しており、セボフルランはCYP450-2E1を抑制することにより、ACh惹起内皮依存性血管弛緩反応を抑制していると示唆された。
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