研究課題/領域番号 |
14571472
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
小野寺 英貴 日本医科大学, 医学部, 助手 (40328787)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | c-fos / Propofol / midline thalamic nuclei / in situ hybridization / HIF / 低酸素 / LPS / エンドトキシンショック / 出血性ショック |
研究概要 |
今回我々は静脈内麻酔薬であるPropofol(2,6-di-isopropylphenol)の投与によりラットの中枢神経におけるc-fos mRNAの発現にどのような影響があるのかついて検討した。 8週齢のSD系雄ラットを12時間明期/12時間暗期の生理的明暗環境下で飼育したのち、暗期開始2時間前より暗期開始1時間後または2時間後までPropofolの投与を行った。in situ hybridizationはSimmonsらの方法に従って35S標識antisense RNA probeを用いて行った。ラットはPropofol 20mg/kgの投与によって完全に就眠していた。通常暗期に発現が上昇するはずの大脳皮質のc-fos mRNAの発現は、暗期開始2時間前からのPropofolの投与により暗期開始1時間後および2時間後の時点でも全くみられなくなった。また、Propofolの投与により正中視床核群のCentral Medial Nucleus Rhomboid nucleus, Nucleus Reuniensにc-fos mRNAの発現が見られた。これらの核はベンゾジアゼピン系睡眠薬であるジアゼパムなどにより活性化されることから、Propofolの催眠作用がmidline thalamic nucleiの活性化をもって発揮されるものと考えられた。くわえて、Propofolはベンゾジアゼピン系の薬剤同様にラットの日内リズムのPhase advanceおよびPhase delayに影響を与えるものと考えられた。
|