研究課題/領域番号 |
14571506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古賀 寛史 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20271108)
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研究分担者 |
内藤 誠二 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40164107)
横溝 晃 九州大学, 病院・助手 (60346781)
奥村 幸司 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (40325519)
角田 俊之 九州大学, 病院・医員
多田 靖弘 九州大学, 病院・医員
猪口 淳一 九州大学, 大学病院, 医員
平田 晃 九州大学, 大学病院, 医員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 尿路性器癌 / シスプラチン / 抗癌剤耐性 / マイクロアレイ / 膀胱癌 / IP3R1 / MDR1 / MRP / IP_3R1 / 耐性遺伝子 / 抗癌剤 / 薬剤耐性 / 耐性克服 |
研究概要 |
1 尿路性器癌における薬剤耐性に関与する遺伝子をマイクロアレイで網羅的に解析し同定することを計画した。膀胱癌由来細胞株T24とKK47、そのシスプラチン耐性株T24/DDP10とKK47/DDP20を用いて、各々cDNAマイクロアレイ解析を行った。スクリーニングした遺伝子のうち各組に共通して発現が抑制されている5 遺伝子を同定し、このうちInositol 1,4,5-triphosphate(IP_3)receptor type1(IP_3R1)遺伝子に注目して解析を進めた。耐性株ではシスプラチン暴露にかかわらずIP_3R1遺伝子発現は恒常的にmRNAレベルでも蛋白レベルでも制されていた。親株ではシスプラチン暴露によりアポトーシスが誘導されていた。親株のIP_3R1発現を抑制抑すると、アポトーシスが抑制されシスプラチン感受性が低下していた。逆にシスプラチン耐性株においてIP_3R1を強発現アポトーシスが誘導されシスプラチン感受性が亢進した。これらの結果はIP_3R1の発現抑制が膀胱癌細胞株におけるシスプラチン耐性獲得に強く関与していることを示唆している。 2 膀胱癌臨床検体におけるアドリアマイシン感受性とMultidrug resistance 1(MDR1)遺伝子とMultidrug resistance-associated protein(MRP)遺伝子発現との関係を検討した。膀胱癌紐織標本を用いて、アドリアマイシン治療前後のMDR1、MRP1、MRP2、MRP3のmRNA発現の変化を検討した。その結果、すべての遺伝子で発現が増加しており、MDR1とMRP2では有意差が認められた。MDR1とMRPの発現とアドリアマイシン感受性との相関を検討した。その結果、MDR1、MRP1、MRP3に。アドリアマイシン感受性との有意な相関を認めた。
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