研究課題/領域番号 |
14571523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
古賀 祥嗣 東京医科大学, 医学部, 講師 (30277123)
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研究分担者 |
橘 政昭 東京医科大学, 医学部, 教授 (70129526)
秦野 直 東京医科大学, 医学部, 教授 (10101924)
吉岡 邦彦 東京医科大学, 医学部, 講師 (60220589)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 前立腺特異的膜抗原 / 遺伝子治療 / 抗体 |
研究概要 |
異所性および同所性前立腺癌、腎癌モデルの作製 前立腺癌細胞株は、PSMA抗原の存在が確認されているLNCaP細胞、その亜系であるC4-2細胞をPSMA陰性細胞であるPC-3細胞も使用した。LNCaP、C4-2ともに1x10^6個の細胞を異所性(皮下)および同所性に注入を行った。異所性及び同所性ともにC4-2細胞(同所性100%、異所性90%)のはうがLNCaP細胞(同所性70%、異所性50%)よりも腫瘍隗を作りやすく、モデルとしては適切であった。次に、腎癌モデルであるが、Caki-1細胞で異所性及び同所性ともに100%の生着が確認できた。 PSMA antibody conjugated Caspase 8 plasmidを用いたin vitroでの実験 まずは、hTERT promoter driven Capase 8plasmidを作成した。まずは、pGL3 basic vectorにクローニングしたhTERT promoter(384bp)を組み込んだ。つぎに、pGL3 vectorのIuciferase遺伝子をCaspase 8遺伝子で置き換えた。つぎに、PSMA抗体と上記で作製したベクターまたは、pGL3 controlベクター(SV40 promoter driven luciferase gene)をビオチン化した。それと同時にPSMA抗体をビオチン化した。ビオチン化したベクターと抗体をそれぞれアビジンで結合させて、PSMA antibody conjugated luciferase plasmid(PSMA抗体とpGL3 controlベクター)およびPSMA antibody Caspase 8 DNA plasmid(CPSMA抗体とhTERT promoter driven Capase 8 plasmid)を作製した。PSMA antibody conjugated luciferase plasmidをLNCaP細胞、C4-2細胞PC-3細胞に導入し、luciferase assayを行った。PC-3細胞を1としたときのLNCaP、C4-2のそれぞれのルシフェラーゼ活性は10.3と28.4と高値であった。次にPSMAantibody Caspase 8 DNA plasmidを投与したときの各細胞株でのアポトーシスの有無をtunel染色を行いFAGSにて確認した。PC3は1.2%、LNCaPは3.0%、C4-2は4.2%と有意差は認めなかった。 PSMA antibody conjugated Caspase 8 plasmidを用いたin vivoでの実験 同所性前立腺癌モデル(PC3,C4-2)に対してPSMA antibpdy conjugated luciferase plasraidを1,10,100μgをそれぞれ投与した。投与後3日目に腫瘍を取り出し抗ルシフェラーゼ抗体にて免疫染色を行った。PC-3腫瘍では全く染まらなかったのに対し、C4-2腫瘍では10,100μgで一部に染色される箇所が存在した。次に同所性前立腺癌モデル(PC-3,C4-2)で腫瘍の大きさが径10mmになった頃よりPSMA antibody Caspase 8 DNA plasmidを100μgを連日投与し、腫瘍の増殖抑制効果を検討した。コントロール群(PSMA antibody conjugated luciferase plasmid投与群)と比べて若干の増殖抑制は認められたものの有意差は認められなかった。
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