研究課題/領域番号 |
14571540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
篠崎 博光 群馬大学, 医学部, 助手 (30334139)
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研究分担者 |
峯岸 敬 群馬大学, 医学部, 教授 (00209842)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | LH receptor / gonadotropin receptor / GPCRs / constitutively active mutant / cAMP / phosphodiesterase / 思春期早発症 / ヒトLHレセプター / 点突然変異 / TGF-β |
研究概要 |
近年男子思春期早発症の病態のひとつに、LHレセプターの変異によるメカニズムが解明された。我々もヒトLHレセプター第3膜貫通部の457番目のロイシンがアルギニンへの変異(L457R)が男子思春期早発症の一原因であること、発現実験により457番目のロイシンが塩基性アミノ酸に置換された場合LHレセプターがhCG非存在下で活性化すること、ならびにL457R変異体LHレセプターはhCG刺激に対してcAMP産生量が抑制されることを示した。L457R変異体LHレセプターの発見のきっかけとなった男子思春期早発症患児はL457R変異体LHレセプターとwild type LHレセプターを持つヘテロ接合体であった。患児のホルモン的検索では血中のテストステロン値は高値であったが、外因性のhCG投与に対して血中テストステロン値の変化は認めなかった。今研究ではwild type LHレセプターにL457R変異体LHレセプター共発現させた場合のhCG存在下のwild type LHレセプターのcAMP産制能にたいするL457R変異体LHレセプターに対して検討した。 -結果- 1.hCG存在下におけるwild type LHレセプターのcAMP産制能はL457R変異体LHレセプターが発現することによりwild type LHレセプターのcAMPの産生は抑制された。 2.共役沈降法では、wild type LHレセプターとL457R変異体LHレセプターを共発現した場合、それぞれのレセプターの膜表面への発現量は影響を受けないことが示された。 3.L457R変異体LHレセプターがwild type LHレセプターのインターナリゼーションを変化されないことが示された。 4.L457R変異体LHレセプター発現により、cAMPの加水分解酵素であるphoshphodiesterase(PDE)の活性・ならびに発現量増加が認められた。 以上よりhCG存在下におけるL457R変異体LHレセプター発現によるwild type LHレセプターのcAMP産制能の抑制はPDEが関与していることが示唆された。
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