研究課題/領域番号 |
14571542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高崎 誠一 (2003) 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80112093)
森 庸厚 (2002) 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40012760)
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研究分担者 |
高崎 誠一 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80112093)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アポトーシス / MRL / lprマウス / 卵母細胞 / Fasレセプター / ヌクレオシド / 制癌効果 / 受精 / 精子 / インテグリン / Sperm / Egg / Oocyte / Fas / Ligand / NS cell / Apoptosis / Caspase-3 / Modified Nucleosides |
研究概要 |
1)老齢化変異型(MRL/lpr)々ゥスでは卵巣肥大がもたらされるという知見を証明するために、20週齢の野生型(MRL/+)とMRL/lprマウス卵母細胞におけるFas/FasL系によるアボトーシスシグナル伝達系を解析した。抗Fas抗体でMRL/+マウスの卵母細胞を刺激するとcaspase-3が活性化され、核DNAの断片化に至る様子が共焦点レーザー顕微鏡で明瞭に観察できた。一方、MRL/lprマウスの卵母細胞ではこのような所見は全く観察出来なかった。これは、MRL/lprマウスの卵母細胞のFasレセブターの発現異常(Fas death domainの欠失)によってアボトシスが誘導されないと解釈した。ひいては、MRL/lprマウスの卵巣では閉鎖卵胞形成不全がおこり、卵胞数の増加によって卵巣肥大がもたらされると考えられた. 2)ヒト胎盤脱落膜由来のCD57^+HLA-DR^<bright>NS細胞の分泌する6種類のヌクレオシド誘導体を分離、精製した。これらのヒト白血病細胞(Molt-3)、前立腺癌(PC-3)、乳癌(MDA-MB-435)、胃癌細胞等のCaspase-3の活性化を中心としたアボトーシス誘導の薬理作用機序と主に動物実験による安全で顕著な制癌効果を確認した。 3)哺乳動物の受精に関与する精子側のタンパク質を同定する一環として、糖鎖プローブに結合するタンパク質を解析するという方法を導入して、複数のタンパク質を見い出した。その内の一つはADAM4のブタホモローグであることが判明した。ブタの精巣のcDNAライブラリーからこのタンパク質の遺伝子をクローン化し、塩基配列を決定した。この遺伝子を酵母細胞でTagをつけた可溶性のタンパク貿として発現させ、精製タンパク貿の活性を調べたところ、インテグリン結合能が認められ、この分子の精子-卵の相互作用への関与が示唆された。
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