研究課題/領域番号 |
14571571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
石丸 忠之 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20039580)
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研究分担者 |
カレク ネワズ カーン (カーン カレク ネワズ) 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (60336162)
藤下 晃 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70190030)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / サイトカイン / 増殖因子 / マクロファージ / HGF / Endometriosis / Cytokine / Macrophage / c-Met / Morphological / Dioxin |
研究概要 |
骨盤子宮内膜症の病理形態と発育増殖の関係を明らかにするために次のような事項、すなわち、(1)子宮内膜症例の腹水中のIL-6、性ステロイドホルモン、HGFの各濃度と子宮内膜症の進行期分類(r-ASRM)の関係、(2)骨盤子宮内膜症の病巣を肉眼的な色調により分類し、各々の色調を呈した病変を有する腹水中の活性物質濃度の比較検討、(3)子宮内膜症病巣ならびに正所性子宮内膜におけるHGFおよびc-Metの発現の違い、(4)腹膜中皮細胞に対するHGFの影響並びに骨盤子宮内膜症病巣の活性度別のMφの浸潤度、(5)月経周期中の正所性および異所性子宮内膜組織におけるMφの浸潤、などについて検討した。その結果、次のような結論を得た。(1)については、腹水中のHGF、IL-6およびestradiolの濃度は子宮内膜症の初期並びに赤色病変優勢症例でより高値を示した。(2)不透明赤色病巣を有する子宮内膜症の腹水中HGF並びにectopic endometrium中のHGFおよびPCNAの発現は透明赤色病変や黒色病変のそれと比較して明らかに亢進していた。(3)子宮内膜症例の正所性子宮内膜におけるHGFおよびc-Metの発現量は骨盤子宮内膜症の重症度を反映していた。(4)内膜症病巣に隣接した腹膜は炎症反応を呈し、円柱細胞に変化しているが、この変化にはHGFが関与している可能性が示唆された。(5)初期の活性化病巣並びにそれらに隣接した腹膜には多量のMφの浸潤がみられ、このMφが産生分泌する種々のサイトカインや成長因子が、病巣の増殖・発育を促している。
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