研究課題/領域番号 |
14571598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
江本 精 福岡大学, 医学部, 講師 (80258540)
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研究分担者 |
小野 真弓 (小野 眞弓) 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (80128347)
大島 孝一 福岡大学, 医学部, 助教授 (50203766)
田村 理子 福岡大学, 医学部, 助手 (20330920)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 血管新生 / 婦人科癌 / 子宮癌 / 子宮肉腫 / 血管新生阻害剤 / VEGF / アンジオポエチン / TNP-470 / 血管新生抑制療法 / FU-MMT-1 / 婦人科腫瘍 / 低酸素 / 癌肉腫 |
研究概要 |
1.本研究では各種婦人科癌におけるVEGFファミリーとアンジオポエチン(Ang)ファミリーの発現を分子レベルで解明した.悪性度の最も高い腫瘍である子宮癌肉腫は,子宮内膜癌と比較してVEGF-A mRNA発現が有意に高度であった。一方、卵巣癌では、VEGF-CおよびVEGF-DとVEGFR-3が悪性度との相関を認めた。子宮内膜癌では、VEGF-DとVEGFR-3が予後との相関を認めた。また、VEGF-Bは有意な差はなかったが、子宮内膜癌と子宮癌肉腫に強い発現を認めた.mRNAの定量的評価においてもVEGF-Aに関してはin situ hybridizationとほぼ同様の結果であった 2.次に、血管新生阻害剤であるTNP-470を用いた子宮癌肉腫移植片に対するin vivo基礎実験を行い、本剤の腫瘍増殖抑制効果を認めた。さらに、本腫瘍に対する血管新生抑制療法の併用実験を行った。薬剤はc-Jun N-terminal kinase(JNK)の阻害薬JNK-Iと血管新生阻害剤であるTNP-470を併用した.その結果,1)JNK-1はFU-MMT-1が引き起こした管腔形成を抑制した.2)TNP-470はFU-MMT-1によるVEGF産生を阻害し管腔形成を濃度依存性に抑制した.3)JNK-IはVEGF産生を抑制しなかったが,MMP-2とMMP-9を不活性化した.4)両薬剤を併用投与した結果,低濃度でも内皮細胞の増殖を抑制した.
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