• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

環境ホルモン(内分泌かく乱物質)のアレルギー性鼻炎に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 14571605
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関山形大学

研究代表者

太田 伸男  山形大学, 医学部, 講師 (20282212)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード環境ホルモン / アレルギー性鼻炎 / allergy
研究概要

近年アレルギー性鼻炎患者が急増している。本州は山林にスギが多いという植生から、春季のスギ花粉症患者が多いことは勿論、ダニやハウスダストなど通年性アレルギー性鼻炎患者数も極めて多く、かつ発症も低年齢化している。一方、環境中にダイオキシン類などの環境ホルモン(内分泌かく乱物質)が体内に残留し、われわれの健康に影響を与える恐れがあることが指摘されているものの、その関心は発癌性、生殖器系や甲状腺の機能に関するものが多く、アレルギー性鼻炎に及ぼす影響についての研究は極めて少ない。アレルギー反応において中心的な役割を果たしている好酸球及び好中球に及ぼす環境ホルモンの影響を研究することは、この疾患の病態を解明し治療に道を開くものとなると考えられる。また、ダイオキシン等の環境ホルモンの急性毒性に関しては報告されているが、低濃度のダイオキシンに長時間暴露された場合の影響についての検討はなされていない。特に、ダイオキシンの好中球に及ぼす影響についての検討は皆無である。近年、共焦点レーザー顕微鏡を用いることによって、好中球の鼻粘膜への遊走及び局所での活性化の機序について単離細胞レベルで解析することが可能となった。本研究では、好中球が低濃度の環境ホルモンに長時間暴露された場合の好酸球の生存率及び機能について検討することが目的である
低濃度のダイオキシンと好中球を混合培養した後、接着分子の発現を検討したところ、ダイオキシンによってCD11bの発現は上昇し、セレクチンの発現が減少した。これら結果は、ダイオキシンが好中球の接着分子の発現を変化させることによって炎症反応と組織障害を促進し、アレルギー反応を遷延化させる可能性を示唆するものと考えられた。さらに、この接着分子増強における機序について各種阻害剤を用いて検討した。その結果、チロジンキナーゼが関与している可能性が高いことが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2002 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 環境ホルモン(ダイオキシン)の好中球接着に及ぼす影響2002

    • 著者名/発表者名
      古武 洋, 太田伸男, 青柳 優
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科免疫アレルギー 20(2)

      ページ: 124-125

    • NAID

      10012577716

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The effects of Dioxin on human peripheral Neutrophil adherence.2002

    • 著者名/発表者名
      Yoshitake H, Ohta N, Aoyagi M
    • 雑誌名

      J.J.I.A.O 20(2)

      ページ: 124-125

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉武洋, 太田伸男, 青柳優: "環境ホルモン(ダイオキシン)の好中球接着に及ぼす影響"耳鼻咽喉科免疫アレルギー. 20(2). 124-125 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 吉武 洋, 太田伸男, 青柳 優: "環境ホルモン(ダイオキシン)の好中球接着に及ぼす影響"耳鼻咽喉科免疫アレルギー. 20(2). 124-125 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi