研究課題/領域番号 |
14571609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山本 裕 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (10313545)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 中耳腔 / 経粘膜換気 / 笑気 / CTスキャン / ガス交換 / 表面積 / 体積 / 経粘膜換 / CTスキャ |
研究概要 |
われわれは乳突蜂巣が何らかの形で中耳腔の換気作用に寄与している可能性を指摘してきた。そして中耳腔には血管内と中耳粘膜を介した経粘膜換気が存在し、その換気は主に乳突蜂巣や営まれていること、乳突蜂巣の炎症や乳突削開術により経粘膜換気が障害されることを明らかにしてきた。しかし乳突蜂巣の形態物理的特性(体積、表面積)を正確に計測した報告は極めて少なく、また経粘膜換気作用と乳突蜂巣の果たす役割を直接的た論じた報告は皆無であった。そこで今回は乳突蜂巣の堆積、乳突蜂巣の表面積、経粘膜換気能の3つのパラメーター設定しそれぞれの関係を検討した。 1.中耳腔の体積と表面積の関係 側頭骨CT画像を用いてヒト中耳腔の含気容積と表面積を計測し両者の関係について検討を行った。対象は中耳炎症性疾患の既往のない聴神経神経腫瘍患者23耳とした。高分解能CTの画像データをパーソナルコンピューター上で解析し計測を行った。その結果、中耳含気腔容積と表面積と間には強い1次相関を認めた。以上より、中耳腔は蜂巣構造を持つことによりその大きな体積に見合っただけの広い表面積を有すことが判明した。 2.中耳腔の経粘膜換気能と体積、表面積の関係 対象は当科で全身麻酔下に耳手術を施行した乾燥性鼓膜穿孔症例10耳とし、全身麻酔下の耳手術中に観察される血管内から中耳腔への笑気の拡散量を計測することにより経粘膜換気能を定量的に評価した。同時に中耳含気腔の体積、表面積を計測し、経粘膜換気能と中耳腔含気腔の体積、表面積との関係を検討した。その結界、経粘膜換気能と中耳腔含気腔の表面積との間には正の相関関係が認められ、経粘膜換気は中耳粘膜の広さに依存していた。 以上より、含気蜂巣を持つという形態的特徴は経粘膜換気という生理作用にとって非常に合目的と考えられた。
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