研究課題/領域番号 |
14571693
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
中沢 清 (中澤 清) 名城大学, 薬学部, 助教授 (60076750)
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研究分担者 |
高橋 郁子 名城大学, 理学部, 教務技師補 (10200784)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | GlcNAc 6-sulfotransferase (GlcNAc6ST) / Dermatan-specific GalNAc 4-sulfotransferase (D4ST) / Chondroitin synthase / β-Galactosyltransferase (βGal-T) / Chick cornea / cDNA cloning / Glycosaminoglycan / Corneal transparency / GlcNAc sulfotransferase(GlcNAc6ST) / Dermatan-specific Gal ; NAc 4-ST(D4ST) / chondroitin synthase / β-Galactosyltransferase(βGal-T) / Glycosaaminoglycan / keratan sulfate / chondroitin sulfate / chick cornea / chondroitin sulfotransferases / N-acetylglucosamine 6-sulfotransferase / β-galactosyltransferase |
研究概要 |
角膜は、その透明性が他の組織には見られない大きな特徴である。角膜におけるこの透明性には、角膜実質の主成分の一つであるプロテオグリカン(PG)が重要な役割を果しているといわれている。当研究室ではここ3年、ヒヨコ角膜を実験材料に、PGの糖鎖部分であるグリコサミノグリカン糖鎖の合成に関与する糖転移酵素や硫酸転移酵素のcDNAのクローニングに研究を集中してきた。 (1)Dermatan-specific N-acetylgalactosamine 4-sulfotransferase (D4ST)のcDNAのクローニング:D4STはdermatan糖鎖を特異的に硫酸化する酵素であり、最近humanでそのcDNAがクローニングされた。ヒヨコ角膜でもそのクローニングを試み、その読み取り枠の塩基配列を決定できた。その配列は驚いたことに、human D4ST cDNAと100%の相同性を示した。しかし、UTRの配列は異なる。 (2)N-acetylglucosamine 6-sulfotransferase (GlcNAc6ST)のcDNAのクローニング:GlcNAc6STはKS糖鎖の硫酸化に関与する酵素であり、角膜分化のマーカー酵素になることが示唆されている。そのcDNAのクローニングを試みてきたが、最近ようやくその読み取り枠の90%の塩基配列が決定された。その配列は意外にも、humanの角膜に特異的に発現するGlcNAc6ST-5とは相同性を示さず、human fetal brainのGlcNAc6ST-1と83%の相同性を示した。塩基配列の結果は5'-側にhuman GlcNAc6ST-1との相同性が非常に低い領域(300bps程)が存在することを示している。 (3)chondroitin synthaseとβ-galactosyltransferase (βGal-T)のcDNAのクローニング:CS糖鎖、KS糖鎖の伸長に関与するchondroitin synthaseとβGal-Tは、角膜実質細胞の脱分化あるいはtransdifferentiationのマーカーになるのではないかと考えている。両酵素のcDNAのクローニングを試み、chondroitin synthase cDNAについては、その読み取り枠の塩基配列が決定できた。その配列はhuman brain chondroitin synthase-1 cDNAと80.5%.の相同性を示した。一方βGal-T cDNAについても、読み取り枠の塩基配列が決定された。その配列は、以前に報告されているchick βGal-T I cDNAと同一であった。これらの酵素について、継代培養した細胞における発現レベルをreal-time PCR法で測定したところ、培養によって発現レベルの大きな減少は見られなかった。
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