研究課題/領域番号 |
14571704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
草深 竹志 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70263267)
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研究分担者 |
和佐 勝史 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10240467)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 肝芽腫 / β-カテニン / Axin / Axim / Hep G2 |
研究概要 |
肝芽腫を中心とする小児悪性固形腫瘍において、β-カテニンならびにこれに関連したAxin遺伝子についての異常を検討した。 1.β-カテニンについては、肝芽腫の77%、腎芽腫の25%に検出されいずれもβ-カテニンのGSK-3βによるリン酸化部位の変化をもたらすものであった。さらに、膵の悪性腫瘍であるsolid and cystic tumor of the pancreasにおいても同様の遺伝子異常が見られ、これらの腫瘍においては、β-カテニン変異が腫瘍の成立に大きく関与することが考えられた。 2.Axin遺伝子については、102の腫瘍標本について検討を行い、遺伝子を構成する10個のエクソン全てに関する変異検索を行った。22例の肝芽腫においては、合計で12種の1塩基配列変化を検出し、このうち11種は複数の症例において見いだされ、またアミノ酸変化をもたらさずpolymorphismと考えられた。しかし、コドン95(AGG->ATG)にみられたものはThr->Metの変化をもたらすもので1例のみに見られた。 3.その他の80例の腫瘍におけるAxin遺伝子の検索では、合計で10種の1塩基配列の変化が確認され、このうち9種のものは肝芽腫でもみとめられたpolymorphismに含まれていたが、1種については奇形種の1例に認められたものでコドン98(CCG->CTG)におこりPro->Leuのアミノ酸変化をもたらすものであった。 4.Axin変異については、小児固形腫瘍全体としては、その関与は低いが、肝芽腫など一部の症例においては腫瘍性の成り立ちに何らかの関連を持つことが考えられた。
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