研究課題/領域番号 |
14571729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
池亀 美華 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70282986)
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研究分担者 |
川島 博行 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40169719)
江尻 貞一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40160361)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 機械的刺激 / 骨芽細胞 / 細胞骨格 / 細胞接着装置 / 細胞皮質 / 微細構造 |
研究概要 |
本研究の目的は、骨芽細胞系細胞の細胞骨格・細胞接着装置の基本構造を調べ、さらに、それらの機械的刺激受容機構における役割について検討することである。 そのため、マウス頭頂骨の器官培養系で、矢状縫合部に張力刺激を加える系を用いて、骨芽細胞の細胞骨格・細胞接着装置の基本構造、ならびに機械的刺激による早期変化について、組織化学的ならびに微細構造学的に検索した。さらに機械的刺激により変化のあった遺伝子や構造変化についても、検討を加えた。 その結果、縫合部では、伸展刺激により、主に骨縁の骨芽細胞と縫合中央部の細胞においてアクチン線維の配列変化が大きいことが明らかになった。経時的変化について、さらに細胞皮質のアクチン線維の配列や密度の差については、より詳細な検討が必要と思われる。 さらに、細胞膜近傍の微細構造変化として、骨芽細胞周囲の骨芽細胞前駆細胞と考えられる紡錘形の線維芽細胞様細胞には、張力刺激群においてより高い頻度で被覆小窩や被覆小胞が認められた。また、被覆小窩・被覆小胞の構成成分の一つであるα-アダプチンCの遺伝子ならびにタンパク質発現局在を、in situ hybridizationならびに免疫組織化学によってそれぞれ調べた。結果、対照群の縫合部細胞ではわずかな発現しか認められなかったが、刺激群では成熟骨芽細胞に比較して、縫合部の線維芽細胞様細胞での発現が強く認められた。従って、張力刺激により、縫合部の線維芽細胞様細胞においてレセプターを介した取り込みが増加していることが示唆され、骨芽細胞分化促進に何らかの役割を果たしていると考えられた。
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