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宿主防御機構としての粘膜免疫系の老化にともなう変動

研究課題

研究課題/領域番号 14571744
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

佐々木 実  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (40187133)

研究分担者 木村 重信  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (10177917)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード老化 / 粘膜免疫 / 宿主防御機構 / B細胞 / T細胞サブポピュレーション / マウス系 / 粘膜免疫系
研究概要

歯周疾患をはじめとする口腔感染症において粘膜免疫系は重要な宿主防御機構として働くことが予想されるが,老化にともなう変動については依然不明な点が数多く残されている.そこで,老化促進マウス(SAMマウス)系あるいは老化マウスを用いて検討し,以下の成績を得た.
1.老化徴候を示すSAM-PマウスB細胞のマイトジェン活性は対照のSAM-RマウスB細胞比較して有意に低かった.
2.PgLPS刺激後の多クローン性B細胞活性化反応も,マイトジェン活性同様,SAM-PマウスB細胞でその反応性が有意に低下していた.しかし,多クローン性B細胞活性化反応の低下が現れる月齢は,マイトジェン活性の低下発現の月齢とが若干異なっていた.
3.コレラトキシンをアジュバントにした口腔免疫系(粘膜免疫系)の成績からは,老化マウスの実効組織(消化管粘膜固有層およびパイエル板)で,全身免疫系(脾臓)と同様に,老化にともなう反応性の低下が観察された.
4.しかし,12ヶ月齢,24ヶ月齢の老化マウスでの反応性の比較検討から,粘膜免疫系での老化にともなう反応性の低下は,全身免疫系とくらべて,比較的早期に認められる可能性が示唆された.
5.老化マウスのT細胞について検討した結果,細胞レベルでの反応性(マイトジェン活性)の低下は認められなかったが,T細胞ポピュレーションの変動,特に胸腺外分化T細胞率の上昇が観察された.
以上の成績より,宿主防御機構としての免疫系では,老化にともないB細胞では個々の細胞レベルでの反応性の低下,T細胞では細胞ポピュレーションの変動が惹起されていることが明らかとなった.これら免疫担当細胞の老化にともなう細胞レベルでの変動および細胞のポピュレーションの変動が結果として,粘膜免疫系の実効組織での老化にともなう反応性の低下につながっていることが強く示唆された.

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Kimura, et al.: "Periodontopathic bacterial infection in childhood"J. Periodontol.. 73. 20-26 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] I.Nakagawa, et al.: "Identification of a new variant of fimA gene of Porphyromonas gingivalis and its distribution in adults and disabled populations with periodontitis"J. Peridont. Res.. 37. 425-432 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Ohara-Nemoto, et al.: "Characterization and molecular cloning of a glutamyl endopeptidase from Staphylococcus epidermidis"Microb. Pathogenesis. 33. 31-41 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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