研究課題/領域番号 |
14571757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
山中 武志 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (00230508)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Prevotella nigrescens / Peyer's patches / リンパ濾胞 / 粘膜関連リンパ組織 / バイオフィイルム / exopolysaccharide / 血管内皮 / バイオフィルム / パイエル板 |
研究概要 |
血管内皮は口腔内における細菌感染時に、いわゆる炎症性サイトカイン、ケモカインを産生し、局所生体防御を能動的に調節すると考えられる。本研究では常在菌叢と粘膜免疫系の関係を、germ-free-Conventionalized ratを用いて、パイエル板リンパ濾胞上皮において検討した。結果、germ-free環境下では上皮内にはT細胞、B細胞は誘導されず、樹状細胞を主体とする未熟抗原提示細胞(CD80/86^-)が生後5ヶ月を経ても存在することが明らかとなった。この細胞集団は常在菌叢が形成されると1〜4週のうちに見られなくなり、菌叢確立後はB細胞が抗原提示細胞としてこれに加わる可能性が示唆された(J.Immunol.170:816-822.2003)。歯周病原細菌の一つであるPrevotella nigrescensの産生するexopolysacciharide(EPS)が白血球抵抗因子として働き、膿瘍形成に重要な役割を果たしていることから、EPS刺激時の培養ヒト単球、ヒト臍帯静脈内皮細胞の炎症性サイトカイン、ケモカイン産生をしらべたところ、EPSはこれら因子をほとんど誘導しないことが明かとなった。LPS刺激前の培養細胞にEPSを加えて前培養すると、LPS刺激に対する反応は減弱された。このEPSの構造をメチル化分析により推定した結果、P.nigrescensのEPSはマンノースを主鎖とし、1-3、1-6結合による側鎖を多く持つことが明らかとなった(論文投稿中)。おそらくP.nigrescensはEPSを主体とするバイオフィルムを形成し、細胞周囲に物理的バリアを形成することにより、免疫細胞、血管内皮細胞に対するLPS刺激を遮断すると考えられる。
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