研究課題/領域番号 |
14571759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
織田 公光 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10122681)
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研究分担者 |
伊藤 将広 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40313522)
天谷 吉宏 (天谷 吉弘) 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50193032)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 低ホスファターゼ症 / アルカリホスファターゼ / 石灰化不全 / カルシウム / ポリユビキチン / プロテアソーム / 先天性骨代謝異常 / 遺伝子疾患 / 石灰化 / 先天性代謝異常 / ユビキチン / 分解 |
研究概要 |
致死性の低ホスファターゼ症に関連した組織非特異型アルカリホスファターゼ(TNSALP)遺伝子上の2例のミスセンス突然変異(N153D, D289V)を中心に解析を行った。 COS-1細胞に発現させた両変異酵素について野生型酵素との比較を生化学的、形態学的に行った。 1.両変異酵素の場合は全く酵素活性がなかった。 2.いずれの変異酵素もジスルフィド結合による高分子凝集物を形成していた。 3.野生型酵素が細胞表面に発現するのに対して、両変異酵素は細胞表面に全く到達できなことが判明した。 4.細胞内ではD289V変異酵素が小胞体にほとんど局在しているのに対して、N153D変異体はシスゴルジ装置に存在していることが観察された。 5.両変異酵素はいずれもプロテアソームにより分解を受けることが示されたが、その分解速度には違いが見られた。 6.D289V変異体では分解の前にポリユビキチン化されていることが判明した。 7.D289と同じくカルシウムの配位に関与する218番目のグルタミン酸をグリシンに置換した変異体を解析したところ、D289Vと非常に似た性状をしめすことから、カルシウムの結合はTNSALPの正常な立体構造の獲得に非常に重要であることが示唆された。 以上の例はアミノ酸の置換がタンパク質の折り畳みに影響するフォールディング病と考えられる。
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