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血清カルシウム降下因子Caldecrinを用いた骨粗鬆症の遺伝子治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14571773
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関明海大学

研究代表者

友村 明人  明海大学, 歯学部, 教授 (60188810)

研究分担者 加藤 節子  明海大学, 歯学部, 教授 (50049376)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードカルシウム / プロテアーゼ / 破骨細胞 / 遺伝子発現 / 骨粗鬆症 / 卵巣摘出マウス / 遺伝子治療 / 骨代謝 / 骨吸収
研究概要

カルデクリンは膵臓から精製、クローニングした新規血清カルシウム降下因子である。本因子はプロテアーゼ活性を持つが血清カルシウム降下と相関しないこと、血清カルシウム降下作用は骨吸収抑制作用によること、成熟ウサギ破骨細胞による骨吸収を抑制することを明らかにして来た。
本研究では、まずマウス破骨細胞形成系を用いカルデクリンの抑制作用を検討した。カルデクリンは、破骨細胞分化因子(RANKL/ODF)によりマウス骨髄細胞から誘導される破骨細胞形成をプロテアーゼ活性に関係なく容量依存性に抑制した。破骨細胞分化のマスター遺伝子であるNFATc 1遺伝子の発現はRANKL刺激により経時的に増加するが、カルデクリンはこの誘導を抑制したことから、カルデクリンは破骨細胞分化の初期の段階で抑制することを示唆した。
次にマウス卵巣摘出(OVX)による骨粗鬆症モデルを用いてカルデクリンの遺伝子発現の効果を検討した。カルデクリン遺伝子はHVJエンベロープに封入し大腿二頭筋に注入した。2週間後のカルデクリン発現OVXマウスの血清カルシウムとコラーゲンC-ペプチド濃度は対照ベクター投与OVXマウスに比べ低下していた。OVX対照ベクター発現マウスの大腿骨骨端の非脱灰組織像は骨稜構造を顕著に消失していたが、OVXカルデクリン発現マウスでは骨稜構造が偽処置マウスの組織像に回復していた。
以上の骨粗鬆症モデルマウスを用いた結果から、カルデクリンを筋肉内で遺伝子発現を行なうことにより骨粗鬆症の遺伝子治療を行なえる可能性を示唆した。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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