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顎顔面を形成する転写因子のクロストーキングの遺伝子発現

研究課題

研究課題/領域番号 14571866
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

佐藤 吉則  日本大学, 歯学部, 助教授 (70060051)

研究分担者 鴨川 紘征  日本大学, 歯学部, 助教授 (80059857)
大井田 新一郎  鶴見大学, 歯学部, 助教授 (10114745)
稲毛 稔彦  日本大学, 歯学部, 助教授 (90096769)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード顎顔面 / BMP / CBFA-1 / 下顎 / 上顎 / 骨形成 / RNAKL / OGF / 軟骨 / 顎顔面の発育 / mRNA / Meckel軟骨
研究概要

マウス顎顔面におけるCBFA-1およびBMP-4の局在と遺伝子発現を免疫組織化学的方法を用いて比較検討した。
CBFA-1の反応は前頭部および鼻骨を形成する部位の間葉細胞に強い免疫反応がみられ,この反応は胎生12日に較べて胎生13日では頭蓋底や頭頂方向へ広範囲にみられる傾向を示した。胎生14日,15日および16日では,下顎では免疫反応は骨梁に沿う骨芽細胞に強かった。顎顔面では前頭骨と鼻骨の縫合部および頭蓋底で極めて強い反応がみられた。
CBFA-1の免疫反応は胎生期12日および13日では,Meckel軟骨は軟骨周囲の軟骨芽細胞に最も弱く,増殖期軟骨細胞の反応は休止期よりも強く,それ以後では肥大期軟骨細胞に最も強い反応がみられた。
歯胚における局在は雷状期では,歯蕾中央部および歯胚周囲の歯槽骨を形成する部位の間葉細胞に強かった。帽状期では,免疫反応はエナメル器やprimary enamel knotの上皮細胞に強い。鐘状期では,反応は歯堤の上皮細胞と歯乳頭、歯小嚢の細胞およびsecondary enamel knotの上皮細胞に強い。また,きわめて強い免疫反応が咬合面の厚いエナメル質が形成される部位の分泌期エナメル芽細胞にみられた。生後の歯胚では,反応は咬頭付近のエナメル芽細胞,象牙芽細胞に見られた。歯根形成期ではHertwig上皮鞘付近でエナメル芽細胞およびセメント芽細胞にみられた。
BMP-4の免疫反応は歯胚においてはCBFA-1の局在と一致していた。骨芽細胞に分化すると考えられた間葉細胞や軟骨芽細胞に強い反応がみられた。BMP-4はおもに骨芽細胞の初期分化にCBFA-1はこれらの細胞の初期分化から成熟にいたる過程で重要な役割を果たしているものと考えられた。また歯の形成過程では,CBFA-1はBMP-4とともに上皮・間葉シグナル伝達物質として作用しているものと考えられた。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 稲毛稔彦, 佐藤吉則他8名: "電子顕微鏡を用いたエナメル芽細胞におけるamelogenin mRNAの発現"日大歯学. 76. 491-499 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 稲毛稔彦, 佐藤吉則他15名: "マウス顎顔面の発育におけるCBFA-1およびBMP-4の局在について"日大歯学. 77. 141-149 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 稲毛稔彦 他: "歯周組織とエナメルタンパク"永末書店. 61-69 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Distributions of CBFA-1 and BMP-4 during development of oral maxillofacial region in mice"Nihon Univ Dent J. vol.77. 141-149 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 稲毛稔彦, 大井田新一郎, 他: "抜歯窩の治癒過程におけるBMPの遺伝子発現"日本大学歯学部総合歯学研究所研究報告書. 03号. 101-111 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲毛稔彦, 他: "歯胚の成長に伴う硬組織形成の微細構造"日本大学歯学部研究紀要(一般教育). 29号. 45-53 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲毛稔彦: "歯科におけるBMPと骨誘導の発展性"日本歯科医師会雑誌. 53.11. 1029-1036 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲毛稔彦, 佐藤吉則, 他: "電子顕微鏡を用いたエナメル芽細胞におけるamelogenin mRNAの遺伝子発現"日大歯学. 76.5. 491-499 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲毛稔彦, 佐藤吉則, 大井田新一郎他: "マウス顎顔面の発育におけるCBFA-1およびBMP-4の局在について"日大歯学. (発表予定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲毛稔彦他: "歯周組織とエナメルタンパク"永末書店. 61-69 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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