研究課題/領域番号 |
14571900
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
栢原 浩彰 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50263942)
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研究分担者 |
新谷 悟 愛媛大学, 医学部, 助教授 (80294429)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 口腔癌 / 扁平上皮癌 / 癌抑制遺伝子 / マイクロサテライトマーカー |
研究概要 |
口腔扁平上皮癌の原因遺伝子の候補領域を探索するため、口腔扁平上皮癌細胞株を用いて、全染色体領域でのhomozygous deletionの解析を行った。 本研究には、ABIのPRISM Linkage Mapping Setsのマイクロサテライト多型マーカーを使用し、解析機器としてABI PRISM 3100 Genetic Analyzerを用いた。6種類の口腔扁平上皮癌細胞株とコントロールとしてヒト末梢血からDNAを抽出した。HSC-2で最も多くのhomozygous deletionを認め、811種類のマイクロサテライト多型マーカーのうち56個、6.9%で欠失を認めた。また、最も少なかったのはOSC-2の23個、2.8%であり、6種類の細胞株でのhomozygous deletionの平均は38.1個、4.7%であった。これらの解析結果より、高頻度にhomozygous deletionを示したマイクロサテライト多型マーカー(D6S292、D10S192、D18S68)については、対象細胞株をさらに6種類追加して同様に解析を行なった。D6S292(6q23.2)では12細胞株のうち4個、D10S192(10q24.32)では3個、またD18S68(18q22.1)では5個にhomozygous deletionを認めた。これらの座位については、口腔扁平上皮癌の原因となる癌抑制遺伝子が近傍に位置すると考えられ詳細に検討した。3つのマーカーに近接する既知遺伝子の欠失について検討したが、口腔扁平上皮癌細胞株においてhomozygous deletionは認めなかった。しかし、第6、第10、第18染色体上には口腔癌に関連する未知の遺伝子が存在する可能性があると考えられた。
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