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PRPを用いた唇顎(口蓋)裂患者の顎裂部自家腸骨海綿骨移植に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571902
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

西原 一秀  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30253892)

研究分担者 三村 保  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70028760)
野添 悦郎  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40208351)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード口唇口蓋裂 / 自家腸骨海綿骨移植術 / 多血小板血漿 / アルミニウム当量値 / 唇顎口蓋裂 / 顎裂部自家腸骨海綿骨移植
研究概要

PRPを用いて顎裂部腸骨移植術を行った片側性唇顎(口蓋)裂患者19名19顎裂(PRP使用群)を対象として術後の移植骨の変化を分析し、PRPを使用しなかった口唇口蓋裂患者17名17顎裂(PRP未使用群)と比較・検討した。術後1週,1ヵ月,3ヵ月,6ヵ月時に,アルミニウム参照体とともに移植部の口内法デンタルX線写真を撮影し,顎裂部骨架橋の上縁と下縁の高さを計測するとともに,移植骨部フィルム濃度のアルミニウム当量値を測定した。術後6ヵ月時の骨架橋上縁の高さが1.0以下,下縁の高さが3.0以上の症例を良好例,それ以外の症例を不良例として両群を比較し,以下の結果を得た。
1.血小板数の濃縮増加倍率は、平均322.9%を示し、PRP中の血小板数の増加が確認された。
2.PRP使用群のアルミニウム当量値は、術後3か月までは急速に低下するものの、術後6か月では上昇する傾向を示し、PRP未使用群は術後6か月まで経時的に低下した。PRP使用群の骨再生がPRP未使用群に比べて早くなる傾向が認められた。
3.骨架橋下縁の高さは、PRP使用群、PRP未使用群とも術後1週から術後3ヵ月までわずかに退縮する傾向を認めるものの有意ではなかった。骨架橋上縁は、両群とも術後1ヶ月までに急速に吸収し、その後、ほとんど変化はなかった。また、術後6か月のPRP使用群の良好例は9例中7例、77.8%で、PRP未使用群は17例中9例、52.9%と、有意にPRP使用群で良好例が多かった。
4.骨架橋幅は、PRP使用群では術後1週に対し術後6か月の変化率は77.2%で、PRP未使用群では71.7%の変化率を示し、PRP使用群が骨吸収の少ない傾向を認めた。
以上の結果より、PRPは、自家腸骨海綿骨に作用して骨再生を促進することによって腸骨移植骨術の術後成績に良い影響を与えることが示唆された

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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