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小児の声と共鳴の発達に関する研究:健常児と口蓋裂児の比較

研究課題

研究課題/領域番号 14571923
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

磯野 信策  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (10168289)

研究期間 (年度) 2002 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード鼻咽腔閉鎖機能 / 開鼻声 / ナゾメーター / 唇顎口蓋裂幼児 / 健常幼児 / 鼻腔共鳴度 / 構音障害 / Nasometer8 / Sona-Speech8 / フォルマント / 声の基本周波数 / Nasometer^<【○!R】> / nasalance / Sona-Speech^<【○!R】> / 唇顎口蓋裂児 / Nasometere II / Sona-Speech / 嗄声 / 年長幼児 / Nasometer / フォルアント
研究概要

唇顎口蓋裂児の声の共鳴について鼻咽腔閉鎖機能の発達という観点から種々の実験と調査を行い、研究報告書として取りまとめを行った。その内容は以下の通りである。
第1章では、唇顎口蓋裂児の乳児期の叫喚音声の音響特性と鼻腔共鳴量、及びそれらの発達的変化を調査した。また、この研究に先立って調査に用いるKAY社製Nasometer^【○!R】の有効性について、本機の計測結果と言語治療士の聴覚判定との比較を行う予備調査を実施した。その結果、両者に相関を認め、さらに聴覚的判定でとらえられない僅少の差を測定する事ができる事が確認された。本調査では、鼻咽腔閉鎖機能不全が起こりえない唇顎裂児との比較検討を通して、叫喚音声の音響分析結果から鼻咽腔閉鎖機能不全は早期から叫喚音声に影響を及ぼすこと、聴覚印象とNasometer^【○!R】による調査結果から生後4カ月になると叫喚発声にも鼻咽腔閉鎖機能が関与し始めることが明らかになった。
第2章では、Nasometer^【○!R】を用いて得られた鼻腔共鳴度を臨床診断に役立てる上で必要な基準値を得る目的で、正常な鼻腔共鳴を有する非口蓋裂幼児260名を検査して資料を採取し、この資料を示した。また、これを開鼻声のない唇顎口蓋裂児と比較すると鼻腔共鳴度は明らかな低値を示したことから、基準値の設定には口蓋裂がない健常児のデータを用い、なおかつ地域の方言も検討に加えた検査文を作成する必要があることを提示した。
第3章では、二段階口蓋形成手術法を実施した唇顎口蓋裂70例について鼻咽腔閉鎖機能と構音について長期間の経年的変化を観察・評価した結果を詳述した。鼻咽腔閉鎖機能は口蓋形成術後の6歳までの長期間にわたって機能の改善がみられること、すなわち、術後ただちに機能が得られるのではなく、発達的に獲得され続けることを立証した。さらに、機能が幼児期の早期に獲得されない場合には構音障害が多発しやすいが、適切な構音治療を行えば8歳までには良好な改善が得られることを資料に基づいて提示した。

報告書

(5件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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