研究課題/領域番号 |
14571959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
木尾 哲朗 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10205437)
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研究分担者 |
後藤 哲哉 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (70253458)
野代 悦生 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (00128802)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 間歇的矯正力 / 矯正的歯の移動 / 病理組織 / ラット / 破骨細胞 / 歯根吸収 / 間歇力 / 持続力 / 病理組織学 |
研究概要 |
矯正的な歯の移動力は、その作用形式から持続力・断続力・間歇力に分類される。臨床的には弱的な力が好ましいとされているが、間歇力に関しては不明な点が多い。本実験の目的は、間歇力をせ同程度の持続力と比較して、歯の移動量と歯根吸収量を定量的に評価することにある。57匹の114歯を8時間群・16時間群・持続力群・対照群に分け、前歯にバンドを装着し、第一大臼歯にクを接着して、初期荷重40gの近心移動矯正力を作用させた。二つの間歇力群では一日2回麻酔下にの着脱を行った。実験期間は13日とし、1・3・5・7・13日目の装置着脱時に頭頂方向からレント格写真を撮影し、歯の移動距離を1日目の初期偏位量と2日目以降の移動量に分けて計測し、統計を行った。また非脱灰切片を用いて顕微鏡下で歯根吸収量の計測を行った。 結果:初期移動量(偏位)に関しては、持続力群25μ(100%)、8時間群23μ(92%)、16時間群26μ(105%)であった。2〜13日目までの移動量に関しては、持続力群58μ(100%)、8時間間歇力群38μ(66%)、6時間間歇力群51μ(88%)であった。両者を併せた総移動量に関しては、持続力群83μ(100%)、8時間間歇力群61μ(74%)、16時間間歇力群77μ(93%)であった。これらの結果から、8時間群は持続力と比較して1/3の作用時間にもかかわらず、歯の移動量は作用時間の約2倍の移動量を生じ、16時間群は持続力と比較して2/3の作用時間にもかかわらず、約90%の移動量であった。13日目における歯根吸収に関しては、持続力と比較して8時間群では28%、16時間群では46%であった。 以上の結果から、間歇的な矯正力は持続的な矯正力と比較して作用時間以上の歯の移動を生じ、かつ移動量のわりに歯根吸収量は少ないことがわかった
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