研究課題/領域番号 |
14571960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
西田 郁子 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80198465)
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研究分担者 |
木村 光孝 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 成長発育期 / Ca / イプリフラボン / 軟骨内骨化 / ラツト / ラット |
研究概要 |
成長発育期の骨形成に十分なCa摂取が必要であることは周知の事実である。しかし、わが国の国民栄養調査をみると、慢性的にCa摂取不足の状態にある。また、成長発育期に骨塩量を高めることが将来の骨粗鬆症の予防に重要であり、近年では、骨吸収抑制および骨量増加作用を有しているイプリフラボン(IF)が、注目されている。本研究では、CaとIFが成長発育期の軟骨内骨化に果たす役割について光顕的、超微形態的、微細構造学的に観察を行った。 成長発育期にCa摂取不足に陥ると骨組織は虚弱状態になり、その後、Ca含有量の高い食餌を摂取しても、十分な回復所見は得られなかった。高Ca食と同時にIFを摂取すると、光顕的所見では、肥大帯軟骨細胞層における石灰化基質の増加およびそれを侵食する軟骨吸収細胞の増加が顕著にみられ、骨基質では、骨芽細胞の増加による軟骨組織から骨組織への置換促進がみられ、骨梁が軟骨細胞層にほぼ垂直に走行していた。超微形態学的所見では、ラット下顎頭軟骨細胞細胞層は、石灰化球が癒合して縦走基質を形成し、軟骨小腔底部は石灰化球とコラーゲン原線維が癒合していた。骨基質では、広範囲に骨基質形成がみられ、多数の骨小腔とその周囲を一定方向に走行するコラーゲン原線維束がみられた。微細構造学的所見では、骨芽細胞の増加が著しく、細胞質中ではゴルジ装置、ミトコンドリアなどの細胞小器官の発達がみられ、活性化の様相を呈していた。破骨細胞は、ruffled borderが扁平化し、骨基質より遊離しており、骨吸収を抑制していた。骨細胞は、大型の核を有し、核・細胞比率の大きい成熟タイブの細胞が増加していた。 以上の結果より、IFをCaと同時に摂取する食事療法により、下顎頭軟骨層の成長促進、軟骨基質の石灰化促進に引き続き、骨基質では,骨吸収抑制および骨形成促進が行われ、軟骨内骨化における骨構築は促進されているを明らかにした。
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