研究課題/領域番号 |
14571991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
出口 眞二 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60121018)
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研究分担者 |
菅谷 彰 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (30162853)
伊海 博之 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80277904)
光家 由紀子 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (10339781)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 歯周組織由来細胞 / 再生 / スフェロイド / 細胞増殖 |
研究概要 |
歯周治療の究極のゴールは破壊された組織の再生であり、元の形態と機能の回復にある。破壊された組織の再生には新生骨、新生セメント質、新生結合組織線維による再付着が必要であると考えられる。現在まで我々は、歯根膜由来線維芽細胞の細胞凝集塊(スフェロイド)の作製に成功している。スフェロイドは細胞が3次元形態で細胞集団をなし、球型の形態を有し、スフェロイド内の細胞は分裂、増殖能を保持している。今回、我々はヒト歯槽骨由来細胞を用いて、球状の3次元構造を有するスフェロイドを作製した。この3次元形態を有するスフェロイドが歯周組織の再生に応用、このスフェロイドに対して組織学的、免疫組織化学的な手法を用いて経時的なスフェロイドの構造、細胞増殖、細胞分化レベルを検索した。また、無血清培地による細胞培養法の確立を主目的として、細胞増殖活性測定は細胞成長因子としてrecombinant human platelet-derived growth factor(rhPDGF)、recombinant human bata-fibroblast growth factor(rhb-FGF)を用い無血清培地にて培養を行い、細胞増殖活性を検索した。 その結果、HABC由来のスフェロイドには1日目から21日目までKi-67陽性細胞が認められた。Type-I collagenも全観察期間で認められた。アルカリフォスファターゼは1日目から7日目まで観察された。CO,CPは21日目にのみ観察された。無血清培養のrhb-FGF100ng/ml添加群の5日目で最大値0.504±0.053はD-MEM/F-12(5%FCS)1.199±0.098の42.0%を示した。7日目の細胞数は各群ともにAsc-2Pの1mmol添加が他の添加濃度と比較して最高値を示したが相乗効果は認められなかった。また、D-MEM/F-12(0%FCS)rhTGF-β添加群の最大値を示したのは10ng/ml添加群で0.158±0.021であり、D-MEM/F-12(0%FCS)0.241±0.030より低い値を示した。培養期間と細胞の初期播種濃度を高め、成長因子を添加することでコンフルエントの状態を確立し、スフェロイドを作成することで再生療法応用への可能性を示した。
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