研究課題/領域番号 |
14572017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
北中 進 日本大学, 薬学部, 教授 (40102553)
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研究分担者 |
大根谷 章浩 日本大学, 薬学部, 助手 (60328763)
宮田 昇平 日本大学, 文理学部, 助教授 (30090038)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | Euphorbia kansui / Euphorbiaceae / インゲナン系トリテルペン / ジャトロパン系トリテルペン / ユファン / チルカラン系トリテルペン / アニマルキャップ法 / 抗癌 / アポトーシス / Euphorbia Kansui / iugenane / jatrophane / animal cap assay / cell cleavage arrest |
研究概要 |
本研究における結果は以下の通りである。 1.甘遂より分離した化合物 10種新規化合物を含む21種のingenol型ジテルペン、3種新規化合物を含む5種のjatrophane型ジテルペン、5種新規化合物を含む7種のeuphane/tirucallane型トリテルペン、5種のステロイド、1種のクマリン及び1種の脂肪酸の合計38種の化合物を明らかにした。 2.上記の化合物の中、ingenol型ジテルペン類はもっとも強い細胞分裂抑制活性を示した。また、これらの化合物は細胞分裂を抑制し、細胞は生存しているという特性が認められた。 3.Ingenol型ジテルペンについてMMT、LC540及び3T3細胞に対する増殖抑制作用を検討した結果、20-O-(2'E,4'Z-decadienoyl)ingenol(2)は正常細胞である3T3細胞に増殖抑制作用を示さず、乳癌細胞MMTに対し、選択的な抑制作用を示した。 4.ingenol型ジテルペン3-O-(2,3-dimethylbutanoyl)-13-O-dodecanoylingenol(20)はJurkat、HSC-2両細胞に対して著しく増殖抑制活性を示した。また、作用機序の検討において、20はアポトーシス誘導能を示し、その作用は初期アポトーシスを誘導し、後期アポトーシスへと移行させることが認められた。 5.以上の結果、甘遂中のingenol型ジテルペンは、細胞分裂抑制活性と癌細胞の初期アポトーシスを誘導することから、細胞傷害性を示すと考えられる。本植物中のingenolジテルペンには新しい作用機序が認められる抗癌作用物質で、抗癌剤開発のリード化合物として興味深い結果が得られた。
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