研究課題/領域番号 |
14572029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
戸井田 敏彦 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (60163945)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | アカラン硫酸 / Lewis肺ガン細胞 / C57BL / 6マウス / セルロプラスミン / ヌクレオリン / Lewis 肺ガン細胞 / 抗腫瘍活性 / 増殖因子 / 免疫系 / 表面プラズモン共鳴 |
研究概要 |
新規にアフリカマイマイから発見されたアカラン硫酸が、相互作用する生体内の細胞増殖に関与する因子の検索を重点的に行った結果、以下の事が新たに明らかになった。 1.新たに調製したアカラン硫酸をリガンドとするアフィニティーカラムを用いて、正常な血漿中タンパク質のアカラン硫酸結合タンパク質の網羅的な探索を行った結果、ある種のガンのマーカーとして知られているセルロプラスミンに特異的に結合することを見出した。現在その特異的結合部位の探索を行っている。 2.更にLewis肺ガン細胞を移植したC57BL/6マウスに、アカラン硫酸を皮下注により投与し、各種組織へのアカラン硫酸の分布をあるシアンブルーによる染色により確認したところ、増殖したガン組織の表面に局在してアカラン硫酸が特異的に検出された。更に新たに調製したアカラン硫酸の抗体を用いて、投与したアカラン硫酸の局在を詳細に調べたところ、細胞膜上に検出されることに成功した。更にガン組織の細胞膜タンパク質をビオチン誘導体かした後、細胞全体を溶解しアカラン硫酸をリガンドとするアフィニティークロマトグラフィーを行ったところ、2種類のタンパク質が強く結合することが明らかとなった。その一つについて二次元電気泳動・質量分析による解析を行ったところ、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)やヘパリン結合タンパク質として知られているミッドカインのレセプターとして知られている、分子量110kDaのタンパク質、ヌクレオリンであることを突き止めた。現在、もう一つのタンパク質について検討を継続中である。
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