研究課題/領域番号 |
14572062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東北薬科大学 |
研究代表者 |
丹野 孝一 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (20207260)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ビッグダイノルフィン / ポリ-L-リジン / N-エチルマレイミド / NMDA受容体イオンチャネル複合体 / ポリアミン調節部位 / 脊髄クモ膜下腔内投与 / プロダイノルフィン欠損マウス / 侵害行動 / ダイノルフィン類 / NMDA受容体複合体 / 疼痛関連行動 / NMDA受容体関連拮抗薬 / マウス / ダイノルフィンA |
研究概要 |
本研究では、侵害伝達機構における脊髄ダイノルフィン系の役割を解明することを目的に検討を行った。得られた結果は以下の通りである。 1.プロダイノルフィン由来のビッグダイノルフィン(ダイノルフィンAとダイノルフィンBとが-Lys-Arg-で連結されたペプチド)をマウスの脊髄クモ膜下腔内(i.t.)へ投与した際、3fmolといった極めて低用量において後肢による下腹部への引っ掻き行動のscratchingおよび後肢や尾部を噛んだり舐めたりする行動のbitingやlickingなどの侵害行動を誘発した。 2.ビッグダイノルフィンと同様にポリカチオニックペプチドであるポリ-L-リジン(12および36pg)も侵害行動を誘発した。 3.ダイノルフィンを分解するシステインプロテアーゼの阻害薬であるN-エチルマレイミド(NEM)もビッグダイノルフィンやポリ-L-リジンと同様に侵害行動を誘発した。 4.これらの化合物による侵害行動はNMDA受容体イオンチャネル複合体ポリアミン調節部位の拮抗薬によって抑制された。 5.NEMおよびビッグダイノルフィン誘発性侵害行動はダイノルフィンAおよびBに対する抗体の前処理によって抑制された。 6.プロダイノルフィン欠損マウスにNEMを投与した際、野生型マウスで認められた侵害行動は観察されなかった。 以上の結果から、i.t.に投与されたビッグダイノルフィンおよびNEMによって分解が阻害された内因性ビッグダイノルフィンは、このペプチドが有している多陽性電荷のためNMDA受容体イオンチャネル複合体上のポリアミン調節部位に作用し、その結果この複合体の機能が亢進して侵害行動を誘発することが示唆された。
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