研究課題/領域番号 |
14572072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
小倉 健一郎 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (10185564)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 植物エストロゲン / ゲニステイン / ダイゼイン / 硫酸抱合 / グルクロン酸抱合 / 代謝 / 排泄 / 抱合反応 |
研究概要 |
植物エストロゲンのダイゼイン(DZ)およびゲニステイン(GS)のヒト代謝物として、それぞれの単硫酸抱合体グルクロン酸抱合体および二重硫酸抱合体が尿中に排泄されていることが知られている。ヒト肝において硫酸抱合およびグルクロン酸抱合を触媒するヒト肝スルホトランスフェラーゼ(SULT)およびグルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT)には多種の分子種が知られており、SULTには少なくとも4種、UGTには少なくとも11種のそれぞれ基質特異性の異なる分子種が発現していることが知られている。しかしながら、これらイソフラボンの抱合に関わる酵素分子種および二重抱合体の生成経路についても全く知られていなかった。そこで本年度は、ヒト肝におけるGSの硫酸およびグルクロン酸抱合反応生成物について分析を行い、その反応を触媒するヒトSULTおよびUGT分子種を明らかにすることを目的として検討を行った。さらに、ヒト代謝物として知られる硫酸/グルクロン酸混合二重抱合体がどのような経路で生成するのかの検討も行った。その結果、ヒト肝ミクロソーム画分はGSの7-位水酸基に対して選択的にグルクロン酸抱合活性を示すことが明らかになった。発現ヒトUGT分子種を用いた検討により、ヒト肝においては、GSは主としてUGT1A1およびUGT1A9により抱合代謝されている可能性が示唆された。GSの硫酸/グルクロン酸混合二重抱合体の生成経路を検討した結果、UGT1A1およびUGT1A9によりGSがグルクロン酸抱合を受けて選択的に生成したGS 7-glucuronideが、引き続きSULT1E1により硫酸抱合を受けてGS 7-glucuronide 4'-sulfateが生成する経路が主であると考えられた。
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