研究課題/領域番号 |
14572081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
鵜飼 良 名城大学, 薬学部, 教授 (80131209)
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研究分担者 |
間宮 隆吉 名城大学, 薬学部, 助手 (70340297)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | オピオイドベプチド / 学習記憶 / アルツハイマー型認知症 / 遺伝子改変マウス / フェニルプロパノイド / 植物由来 / 抗認知症薬 / Aβ誘発学習記憶障害モデル / κ-オピオイド受容体作動薬 / 新奇物質認知試験 / CaMKIIαサブユニット / タンパクリン酸化 / 記憶 / 痴呆 / 迷路 / オピオイド受容体 / オープンフィールド / 自発的交替行動 / 遺伝子改変動物 / 移所運動 / 神経ペプチド / アルツハイマー型痴呆 / エンドモルフィン / オピオイドペプチド / スコポラミン / 学習 / モノアミン |
研究概要 |
研究課題について毎年大きく達成目標を立て実験を行った。 1 内因性神経ペプチドのendomorphin-1の行動特性および体内動態について検討した。scopolamineを単回あるいは反復投与して空間記憶を障害させたマウスにendomorphin-1を単回あるいは反復投与しても有意な変化は認められなかったことから、endomorphin-1はコリン作動神経系の機能障害による空間記憶障害には影響しないことが示唆された。 2 オピオイドによる認知症モデル動物の作製に関する研究の一環として遺伝子改変動物を利用して短期および長期記憶におけるμ-オピオイド受容体の役割を検討した。 通常μ-オピオイド受容体は学習記憶機構を調節していない可能性が示唆された。 3.Aβ25-35誘発学習記憶障害モデル動物に対するg-オピオイド受容体作動薬の作用およびグルタミン酸作動性神経との関与について検討した。 κ-オピオイド受容体作動薬は学習記憶障害モデルに対し治療的効果を有しておりその機構にはグルタミン酸神経系を介している可能性が示唆された。 4.天然物由来成分のオピオイド神経調節作用について検索した。 フェニルプロパノイド類は一般行動に影響を与えることなく脳機能障害を改善する効果が期待できることが示唆された。医薬品は安定供給という点から考えると、天然資源の有効利用や工業的生産効率が高くなければならない。今回用いた化合物がオピオイド神経系を調節し近い将来認知症の改善薬として上市されることを願ってやまない。
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